天然酵母パンを5年・10年焼いていても、
自己流の「なんとなく」は意外と残っています。
教室の先生も、販売を目指す方も。
ぱん蔵・椿留美子が、半断食セミナーとAI合宿での気づきを交えながら、
伸び続ける人に共通する3つの姿勢をお伝えします。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
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「もう十分できてる」が一番怖い——プロのパン講師が今でも学び続ける、本当の理由
天然酵母パンを5年焼いてきた。
教室も持っている。
生徒さんもついてくれている。
「基礎はできてる、あとは経験を積むだけ」
そう思って、学ぶことを少しずつやめていく。
この流れ、すごくよくわかるんですよね。
でも私は、これが一番怖い状態だと思っています。
今日はそのお話を、自分自身の体験も交えながら書かせてください。
天然酵母パンを教えたい方にも、販売を目指している方にも、届いてほしい話です。
5年焼いていても、気づいていないことがあった

私のところに来てくださる方の中に、
10年以上パンを焼き続けている方もいらっしゃることがあります。
技術は十分。
教室も開いていて、生徒さんも来てくれている。
「また学びに来るなんて意外」と思われるかもしれません。
でも一緒に焼いてみると、気づくことがあります。
「なぜこのタイミングで焼くんですか?」
「このパンの場合、なぜここで発酵を終わらせるんですか?」
感覚でわかってはいる。
でも言葉にできない。
自己流でずっとやってきた人ほど、こういう「なぜ」が言語化されていないことが多いんですよね。
それが、教えるときの弱さになったり、
販売のときに
「自分のパンの強みを説明できない」
という悩みにつながっていたりします。
パンを販売したい方に置き換えると、
「なぜあなたのパンを買うのか」
を自分の言葉で説明できていますか?
感覚でわかっていても、言語化できないものは伝わらない。
これは先生も、販売者さんも、まったく同じです。
「もう十分できてる」という感覚は、
外からの目を閉じてしまう、という危険を持っています。
私自身も、今でも習い続けている

「椿先生も誰かに習っているんですか?」
驚かれるのですが(笑)、習うことをやめたことはほとんどないです。
「食」のこと、体のこと、ビジネスのこと、AIのこと。
最近でいえば、7日間の半断食セミナーに参加したり、AI合宿に行ったり。
ビジネス仲間で集まって情報交換する場も、定期的に持っています。
体が教えてくれたこと——7日間の半断食セミナーでの気づき
半断食セミナーで一番印象に残っているのが、オートファジーの話です。
食べない時間をつくることで、細胞が自分自身を分解して再生する。
体の中で起きている「発酵」のような話だなと思いながら聞いていました。
もうひとつが、咀嚼の大切さ。
「よく噛む」という行為が、宇宙の営みと同じリズムを持っているという話には、
思わず背筋が伸びました。
そして「五感を養うこと」の重要性。
頭で知識を入れるより、体で感じることの方がずっと深く残る。
パン作りで「生地の声を聞く」と言っているのと、根っこはまったく同じでした。
半断食セミナーの様子はこちらの記事からどうぞ。
想像を絶する排毒のリアル|限界まで体を絞る7日間の半断食で私に起きたこと
限界の先で気づいた細胞の力|「オートファジー」で蘇る食の本当の意味
【一口の奇跡】よく噛むだけで地球とつながる?マクロビの深いお話
「半年前に習ったことが、もう古い」——AI合宿の衝撃

先日、AI関連の合宿に参加したときのこと。
ちょうど半年前の合宿では、ある生成AIツールが日本語に本格対応したという話で持ちきりでした。
参加者みんながそのツールに夢中になって、使い方を学んで、自分のビジネスに取り入れようとしていた。
ところが今回の合宿で話題の中心になっていたのは、ChatGPTの画像生成。
「自分のイメージに合ったビジュアルが、いちばん作りやすいのはこっちだ」という流れに、気づいたらなっていたんですよね。
さらに、AIエージェントの進化がものすごく速くて、
以前はカスタムAIを組んでいたものが、もっと手軽なツールで代替できるようになってきている。
半年前に「これが最先端」と学んだことが、もうすでに次のステップに更新されていた。
合宿の参加者全員が、口をそろえて言っていました。
「半年前に習ったことが、
もう使わなくていいものになっている」
と。
これはAIに限った話ではないかもしれない、と私は思っています。
マーケティングも、情報発信の方法も、
お客さんの「欲しいもの」も、どんどん変わっていく。
学び続けることって、「もっと伸びたい人のやること」でもありながら、
今の場所を保ちたい人にも必要なこと
なんだと、改めてそう感じた体験でした。
伸び続ける人に共通する、3つの姿勢
私がこれまで出会ってきた中で、本当に伸びていく先生や販売者さんに、共通することが3つあります。

①素直に教われる
プロになると、プライドが邪魔をしやすくなります。
「こんなこと聞いたら恥ずかしい」とか、
「このレベルで習うのはもう違う」とか。
でも伸びる人は、ここに素直で
基本的なことでも「もう一度確認したい」と言える。
その素直さが、気づきの量を何倍にも増やしていきます。
②すぐに試す
学んでもすぐに試さないと、どんどん薄れていきます。
翌日には焼いてみて、翌週には生徒さんや、お客さんに伝えてみる。
インプットとアウトプットを、すごく近い距離でやっている。
この「すぐ動く」という習慣が、経験値の積み上がる速さをまったく変えてしまいます。
③一人で完結しようとしない
行き詰まったとき、「誰かに聞こう」という判断が早い。
一人で考え続けると、どんどん迷宮に入っていきます。
早めに相談して、方向を確認して、また動く。
この繰り返しができる人が、気づいたらずっと先にいる。
要は「一人で完結しようとしない姿勢」が、
伸び続ける人に共通していることだと感じています。
発酵が止まったとき、何が起きるか

発酵と腐敗は、紙一重です。
適切な温度、適切な環境、適切な手入れ。
それが途絶えたとき、発酵は止まり、やがて腐敗に向かいます。
学びもこれと同じだと思っています。
止まること自体が悪いわけではない。
でも「もうここでいい」と思って止まったとき、
気づかないうちに後退が始まっていることがある。
パンも人も、生きているものは、どちらかに向かい続けています。
あなたにとって、「次の一手」は何ですか?

この記事を読んで、
「私も止まってるかも」と感じた方がいたら、
ひとつだけ聞かせてください。
最後に誰かに「自分のパン(または仕事)を見てもらった」のは、いつですか?
自分では見えない死角は、外からの目が教えてくれます。
一人でやっていたら10年かかることが、
半分以下の時間で変わることがある。
私はそれを自分自身で体験してきたから、今でも学ぶことをやめないんだと思います。
天然酵母パンを教えたい方も、販売を目指している方も。
「次の一歩」を一緒に考えてみませんか。
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