「商品設計」と聞くと難しそうに聞こえるけど、要は
“自分のものを誰にどう届けるか”
を考えること。
パン・発酵教室の開業講座でのリアルなシェア会から、
消費者目線の声がなぜ一番のヒントになるのか
をお伝えします。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
ラインで直接お問い合わせはこちらから
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
「消費者の声」が、いちばんの商品設計——開業講座で起きた、リアルな学びの時間

昨日面白いことがありました。
私が主催している開業講座の2回目で、
こんな質問が飛び出したんです。
「全粒粉って、好きですか?
家族は食べてくれますか?」
その場にいた方々の答えが、いろいろで(笑)
「私は大好きです」
「体にいいと思って食べてるけど、特別好きってわけじゃない」
「うちの子、全然食べてくれないんですよね……」
同じ食材に対して、こんなに感じ方が違うんだ、って。
その場がふわっとあたたかくなって、
私、しみじみしちゃいました。
昨日の講座で、すごくいい時間があった

私が主催している「自分サイズの教室&店舗の作り方講座」。
開業に向けた講座で、昨日が第2回目でした。
この講座に集まってくださっている方は、
パンを教えたい方、発酵食を伝えたい方、
自分の作ったものを販売したい方、
すでに動き始めている方、ゼロからスタートしたい方——
背景はそれぞれ違うけれど、
「自分の好きなことで、自分らしく事業をしたい」
という思いを持っている方たちです。
「自分サイズの教室&店舗の作り方講座」って、どんな場所?

一人で事業を考えていると、どうしても煮詰まります。
「これでいいのかな」
「伝わってるのかな」
「なんでうまくいかないんだろう」
そういうモヤモヤを、一人でこねくり回し続けてしまうんです。
この講座は、そのループから抜け出すための場でもあります。
事業の立ち上げ方や見直しを、
仲間と一緒にリアルに考えていく
そういう時間をつくっています。
商品設計って、難しくない

昨日のテーマは「商品設計」でした。
ビジネスっぽくて難しそうに聞こえますよね(笑)
でも要は、
「自分は何を、誰に、どんな形で届けるのか」
を設計すること、です。
たとえばパンを教えるにしても、
週1の通い教室にするのか、
動画で学べるオンライン講座にするのか、
単発のワークショップにするのか——
同じ「パンを教える」でも、全然別の商品になります。
「誰に、何を、どんな形で届けるか」を決めること

価格はどうするか。
何回のコースにするか。
来てくれた方に、どんな状態になって帰ってほしいか。
この設計がないまま動き始めると、
「なんとなくやってみたけどうまくいかない」
という状況になりやすいんです。
そうじゃなくて、
自分のビジョンを形にしながら、
ちゃんと続けられる事業をつくっていく。
そのための地図を描くには何が必要なのか、考え方を学ぶ時間です。
昨日はその地図の話をしたあとで、
グループでのシェア会をしました。
全粒粉を「みんなに聞いてみた」ら、面白かった

シェア会のやり方はシンプルです。
自分の事業について「聞きたいこと」を持ち寄って、
他のメンバーに率直な意見をもらう。
昨日、一つの例ですが
全粒粉を使ったお菓子を実店舗とマルシェなどで販売している方が、
こんなことを聞いてくれたんです。
「全粒粉って、皆さんどんなイメージですか?」
この方、実際にはもうちゃんと売れているんです。
でも「もっと客層を広げたい、売れる数を増やしたい」という
次のステージへの悩みを持っている。
そのために、消費者として正直なイメージを聞いてみた、という時間でした。
出てきた声が、本当にいろいろで。
「私は大好き! 毎日食べたいくらい」
「健康にいいとは思うけど、特に好きという感じでもないかな」
「自分は食べるけど、子どもが全然食べてくれない」
「夫は白いパンが好き(笑)」
みんな、正直に話してくれました。
「好き」と「食べる」は、別の話だった

ここで見えてきたのが、
「感情」と「実際の行動」のズレ、です。
全粒粉が「体にいい」とわかっていても、
家族全員が喜んで食べるか、というとそうじゃない。
「いいとは思うけど、毎日は選ばない」という人もいる。
商品を作る側は、
自分が「いいもの」と信じているから、
それが伝わると思いがちです。
でも実際の消費者の行動は、
感情だけじゃなくて、
家族の好み、習慣、日常のリズムで動いている。
この「ズレ」を知っているかどうかで、
商品の届け方がまるで変わってくるんです。
作り手目線の罠——なぜ「こんなにいいのに」が起きるのか

私自身も、すごくよくわかります。
自分が長年かけて磨いてきたもの、
こだわり抜いて選んだ素材、
丁寧につくりあげた講座。
「こんなにいいのに、なんで伝わらないんだろう」
ってなることが、あります。
でもそれは、
「作った側の目線」でしか見ていないから、なんです。
お客様は「受け取る側の目線」で見ている。
この2つは、ぜんぜん違う。
そしてこの「受け取る側の目線」は、
自分一人でいくら考えても、
絶対に出てこないんです。
だから、他者の目が必要なんです。
同じ志の仲間だからこそ出てくる、本音の言葉
昨日のシェア会でもうひとつ印象に残ったのが、
意見の「質」でした。
参加してくださっている方々は、
それぞれ自分の事業を持っている。
でも同時に、他の人の商品の「お客様になりうる立場」でもある。
だから出てくる言葉が、リアルなんです。
「私が買うとしたら、こういうところが気になる」
「このパンを見たとき、こういうイメージを持った」
「うちの子が食べてくれるかどうか、正直わからない」
外のコンサルタントには出てこない種類の声です。
同じような夢を持った仲間だからこそ、
本音で言えるし、本音を受け取れる。
その空気感が、昨日の時間を本当に豊かにしてくれました。
ちなみに私もシェアしました。
販売していた時の「食パン」の種類ベスト3。(笑)
私の基礎マスタープロコースのメニューって、
20数種類あるんですが、
これ全部、私が実際に販売してきた中でよりすぐった売れ筋商品なんです。

長年お客様と接しながら、
「これが売れる」「これが喜ばれる」と感じてきたものだけを
残して、残して、並べています。
この講座のいいところは、
レシピをそのまま自分の教室や販売に使っていいこと。
「売れるメニューを一から探す」という時間を省けるので、
教室を開くまでのスピードが全然違うんです。
レパートリーをまず増やしたい方、
すぐに仕事で使えるものが欲しい方に、
特に役立ててもらえると思っています。

それも昨日、みんなに伝えました。
自分の商品設計を考えるとき、
「実際に売れているメニュー」を知っておくことも、
大事なヒントになると思って。
あなたの商品、誰かに「消費者として」見てもらったことはありますか?

事業を作るって、どうしても一人の作業になりがちです。
夜中に一人でパソコンに向かって、
「これでいいかな、伝わるかな」
とぐるぐる考え続ける。
でも昨日の時間が証明してくれたのは、
リアルな他者の目線に触れることが、
一番の商品設計のヒントになる、ということでした。
もしあなたも今、
「なんか自分の商品がうまく伝わらないな」
「どう届けたらいいかわからない」
と感じているなら——
信頼できる誰かに、
「消費者として正直に見てくれる?」
と聞いてみてください。
その一言から、見えてくるものが必ずあります。
一人でこねくり回しているより、ずっと早く。
最後に、ひとつお伝えしたいことがあります。
私が主催している自分サイズの教室&店舗の作り方講座は、
年に一度しか募集していません。
次は来年の4月スタートです。
「いつかやりたい」と思っている方にとって、
年月はあっという間に過ぎていきます。
今すぐ動かなくていい。
でも「こういう場所があるんだ」と
頭の片隅に置いておいてもらえたら、と思っています。
気になった方は、ぜひ一度覗いてみてください。
朝活ラジオでも同じテーマで話しています。
毎日聞いてみたい方は登録しておいてください。
📩 毎朝音声配信をしています
ぱん蔵の全ての情報はメルマガで配信しています。自家製酵母パン作り、発酵食のある暮らし、昔ながらの自然な生き方についてメルマガ読者さん限定でお届けしています。





