酵母液の失敗?白い膜の正体と正しい対処法|焦らず学ぶ自家製酵母の見極め方と対処法

天然酵母パン 作り方−ポイント、実験、裏話など

先日生徒さんからこんなメッセージをいただきました。

「いちご酵母を育ててました。
(今朝)5日目‥
白い膜が張り、捨てました。

何故、発生するのか?
防止策など有りましたら、教えて頂けますか?」

 

表面に白い膜のようなものはお醤油にも現れます。

実際に私は地域の仲間や生徒さんたちとお醤油作りをしていますが、

かつて、白い膜に大騒ぎになったこともあります ^ ^;

今回はそんな「白い膜」のお話です。

 

  **************
 

天然酵母ぱん蔵の  椿留美子です。

お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。

そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、

発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。

現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。

ラインで直接お問い合わせはこちらから

 

 

  1. 酵母液の失敗?白い膜の正体と正しい対処法|焦らず学ぶ自家製酵母の見極め方と対処法
    1. 酵母液の表面に「白い膜」が…これってカビ?失敗?
    2. 白い膜を「失敗」と決めつける?!
    3. 白い膜=産膜酵母?カビとの違いと見極めポイントを解説!
      1. ◆産膜酵母とは?
      2. ◆カビとの違いはここを見る!
    4. 産膜酵母が発生しやすい条件とは?
      1. ✅ 酵母液の表面が空気に長時間触れている
      2. ✅  温度が高く管理されている(25℃以上)
      3. ✅  酵母液のアルコール濃度が上がっている
      4. ✅  毎日の観察・混ぜる習慣がない
    5.  産膜酵母が「発生しない人」は何をしている?
      1. ✅ フタは緩めに閉め、酸素管理ができている
      2. ✅ 毎日しっかり瓶を振る or スプーンでかき混ぜる
      3. ✅ 清潔な環境を保ち、雑菌の混入を防いでいる
      4. ✅ 酵母液の完成タイミングを逃さない
    6. 結論:産膜酵母の発生=環境と管理バランスの結果
      1. ワンポイントアドバイス:
    7. 正しい対処法:白い膜が現れたときはどうすればいい?
      1. まずは落ち着いて観察しよう
      2.  膜はそっと取り除く
      3. 香りや泡の様子をチェック
      4. 状況に応じて育て直しも選択肢
    8. 失敗を恐れず、観察と記録で「育てる」酵母ライフを楽しもう
      1. こんな習慣が酵母の安定につながる
    9. 失敗の中にある「学び」こそ!
    10. こんな方に特におすすめ!
    11. 一緒に「酵母の見極め力」を育てていきましょう!

酵母液の失敗?白い膜の正体と正しい対処法|焦らず学ぶ自家製酵母の見極め方と対処法

 

酵母液の表面に「白い膜」が…これってカビ?失敗?

先日、生徒さんからこんな質問をいただきました。

 

「酵母液の表面に膜が張ってしまいました。失敗ですか?」

 

これは実際に生徒さんからいただいた質問の一つ。

 

実は、同じようなご相談はこれまでに何度も受けてきました。

透明だったはずの酵母液の表面に、

ある日ふわっと現れる白い膜。

 

「やっぱりうまくいかなかったのかな…」

「これ、カビ?捨てた方がいいのかな…?」

 

自家製酵母をはじめたばかりの方にとって、この白い膜は大きな不安の種。

 

でも、焦らなくて大丈夫

 

この膜の正体は、実は「産膜酵母」という酵母菌の一種かもしれません。

 

白い膜を「失敗」と決めつける?!

 

もしこの白い膜が「産膜酵母」だった場合、体に害はありません。

ですが、そのまま放置して混ぜ込んでしまうと、

味や香りに悪影響を与えてしまうことがあります

 

つまり、「失敗ではないけど、放置もNG」なのです。

一方、青や緑っぽいカビであった場合には、安全のために処分すべきです。

正しく見極める目を持たないと、本当に美味しい酵母には育ちません。

実際、私も地元の仲間や生徒さんとお醤油や味噌づくりをしていて、

白い膜が表面に現れることはよくあります。

これは発酵に関わる酵母菌の自然な動きのひとつ。

大切なのは、「変化を観察して判断できる目を養うこと」なんです。

 

 

白い膜=産膜酵母?カビとの違いと見極めポイントを解説!

◆産膜酵母とは?

産膜酵母(さんまくこうぼ)は、

酵母の一種で空気中の酸素を好み、液体の表面に膜のような形で増殖します。

特にアルコールをエサにして育つ傾向があり、

ワインや日本酒、醤油などの製造工程でもしばしば見られます。

 

身体への害は基本的にありません
しかし!放っておくとパンの香りや風味を損なう原因に。

 

◆カビとの違いはここを見る!

判別ポイント産膜酵母カビ(青カビ・黒カビなど)
乳白色、白っぽい緑、青、黒、灰色など
形状均一に広がる膜状点々と発生し斑点状
におい酵母臭(やや酸っぱい)カビ臭く不快なにおい
手触りとろっとした膜状綿毛のようにフワフワ
安全性基本的に問題なし有害な可能性あり

酵母づくりにおいて「産膜酵母」が発生するかどうかは、環境条件のちょっとした違い日々の扱い方によって大きく左右されます。実際、発生する人とまったく発生しない人がいるのは珍しくありません。

 

産膜酵母が発生しやすい条件とは?

産膜酵母は「好気性(酸素を好む)」の酵母菌で、

空気と触れる液体の表面で膜を作る性質があります。

以下の条件がそろうと、発生しやすくなります。

 

✅ 酵母液の表面が空気に長時間触れている

  • 混ぜる回数が少なく、表面に空気が滞留している

  • 酵母液の量が少なく、瓶の空きスペースが多い(空気層が広い)

→ 酸素に触れる時間が長いと、産膜酵母が増えやすくなります。

 

✅  温度が高く管理されている(25℃以上)

 

  • 夏場の常温放置

  • 直射日光が当たりやすい場所

  • エアコンの風が直接当たる場所

→ 高温で放置すると微生物の活動が活発になり、産膜酵母も勢力を伸ばしやすくなります。

 

✅  酵母液のアルコール濃度が上がっている

  • 発酵が進みすぎて、液体にアルコール臭がある

  • 果物の糖分が多く、酵母が大量にアルコールを出した

→ 産膜酵母はアルコールを好物にして表面で増える性質があります。

 

✅  毎日の観察・混ぜる習慣がない

  • 酵母液を数日放置して様子を見ない

  • 混ぜることで全体に酸素を行き渡らせていない

→ 酵母が液体全体に均等に存在しないと、表面でのみ増殖が起きやすくなります。

 

 産膜酵母が「発生しない人」は何をしている?

 

完全な防御策、というのは今の所ありませんが・・・

白い膜(産膜酵母)が出にくい方の特徴ということで、ぜひ参考にしてみてください。

 

✅ フタは緩めに閉め、酸素管理ができている

  • 完全密閉しない(瓶が破裂するのを防ぐため)

  • ただしホコリや雑菌が入らないよう、注意すること

 

✅ 毎日しっかり瓶を振る or スプーンでかき混ぜる

  • 酸素と酵母をまんべんなく混ぜることで、表面の酸素濃度を調整

 

✅ 清潔な環境を保ち、雑菌の混入を防いでいる

  • 使用するスプーンや瓶はしっかり煮沸またはアルコール消毒

  • 果物や材料もなるべく無農薬・無添加で使用

 

✅ 酵母液の完成タイミングを逃さない

  • 観察を怠らず、完成のサイン(香り・泡・色)を把握している

  • 完成したら冷蔵保存に切り替えて、活動をゆるやかにする

 

結論:産膜酵母の発生=環境と管理バランスの結果

産膜酵母が出るか出ないかは、

**「清潔さ」「酸素」「温度」「発酵の進行度」**

のバランスに大きく左右されます。

つまり、自然の進行過程だということです。

出たからといって「失敗」ではなく、ただの現象のひとつなんです。

 

ワンポイントアドバイス:

同じレシピでも「人によって結果が違う」のは、
観察の頻度、瓶の密閉具合、温度管理など、日々の“扱い方のクセ”が反映されるからです。

 

正しい対処法:白い膜が現れたときはどうすればいい?

まずは落ち着いて観察しよう

焦って捨てる前に、色・におい・形状をチェック。

乳白色で均一に広がっている膜なら、まずは産膜酵母の可能性が高いです。

 

 膜はそっと取り除く

ティッシュや清潔なスプーンで表面の膜だけをやさしく取り除いてください。

液体部分に異常がなければ、そのまま使い続けられる場合もあります。

 

香りや泡の様子をチェック

酵母液が違和感のないフルーティーな香りであれば、まだ元気に活動中。

嫌なにおいや異臭がある場合は、無理せず処分が安全です。

 

状況に応じて育て直しも選択肢

  • 清潔な瓶に酵母液の一部を取り分けて育て直す

  • 冷蔵保存で落ち着かせる

  • 酵母エキスの香りや色に異常があれば破棄

 

📌注意:青カビが出たら即処分!

産膜酵母と違って青カビは完全アウト。

健康被害のリスクもあるので再利用しないでください。

 

失敗を恐れず、観察と記録で「育てる」酵母ライフを楽しもう

酵母液の育成は、毎日少しずつの変化に気づく観察力が大事です。

 

こんな習慣が酵母の安定につながる

  • 毎日同じ時間に瓶をチェック

  • 軽く振って酸素を入れてあげる

  • 写真や香りの記録をつける(酵母ノート)

  • 気温の変化に敏感になる(理想は20〜25℃)

 

失敗の中にある「学び」こそ!

失敗に見える現象も、実は自然な発酵の一部

その経験こそが、あなたを一歩ずつ「酵母マスター」へ近づけてくれます ^  ^

 

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一緒に「酵母の見極め力」を育てていきましょう!

酵母液に変化が・・・

泡立ちがない・・・

本当にできているのかわからず、捨てちゃった・・・

 

本当は失敗じゃないのに失敗だと思って諦めるのは、

本当にもったいない!

 

大切なのは「見極める目」と「正しい知識」。

それがあれば、酵母は必ず応えてくれます。

 

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