大手教室にはできない、個人の小さな教室だからこそ作れる価値とは。
カリキュラムの時間割
判断の速さ
卒業後も続く伴走関係
という3つの視点から、天然酵母パン講師が語ります。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
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小さな教室が大手に負けない理由——個人だからできる価値の作り方
大手の教室から、うちに来てくださる方

ぱん蔵には、大手の教室に通っていた生徒さんが、初期の頃からたくさん来てくださっています。
一般のクラスをやっていた頃も、大手の教室で先生の資格を取った方が来てくださることがよくありました。
プロ講座をやるようになってからも、自分で教室を開きたいという方が、大手の教室での経験を持って来てくださることが何度もあります。
そういう方たちにお話を伺っていると、共通しておっしゃることがあります。
大手にかなわないことは、正直たくさんあります。
宣伝力も、資金力も、個人ではとても太刀打ちできません。
だからこそ、開業講座の生徒さんにも、
個人の戦い方と大手の戦い方は違う
ということをお伝えしています。
大手の真似をしていくのではなく、自分にしかできない教室を作っていく。
これが、個人の教室が選ぶべき道だと思っています。
なぜ、レッスンの時間割の中では自家製酵母と向き合えないのか

大手の教室は、大人数で、決まったカリキュラムに合わせて進めなければいけません。
レッスンの時間内に、きちんと終わらせる必要がある。
だから発酵の時間もきっちり決まっていて、慌ただしく、急いでやらなければいけないんですね。
イーストを使う教室であれば、それができます。
でも、うちに来てくださった方たちは、
自家製酵母でゆっくり発酵させて、生地と向き合うということがしたかった。
大手の時間割の中では、それがなかなか叶えられなかった、とおっしゃっていました。
発酵の時間は、コントロールできない
大手が悪いということではありません。
大人数に、同じ品質で、決まった時間の中で教える。
そのためには、時間をコントロールしやすいイーストの方が都合がいい。
これは大きな企業の仕組みとして、とても合理的なことだと思います。
以前、大手メーカーが天然酵母を製品化しない理由についてもお話ししたことがあります。
あちらは衛生管理や品質の均一化という「製品」としての壁の話でしたが、
教室の現場でも、根っこは同じところにあるのかもしれません。
▼あわせて読みたい:【天然酵母とイーストの違い】なぜコンビニにない?安定しないことこそが最大のメリットである理由
個人だからこその身軽さ——判断の速さという武器

大手は組織で動いているので、カリキュラムやレッスンの内容を変えるのに、どうしても時間がかかります。
個人の教室は、目の前の生徒さんの理解度や状況を見て、
その場でレッスンの進め方を変えられます。
今日はここをもう少し丁寧にやろう、この方にはこのやり方の方が合いそうだ、
というのを、その都度判断していく。
この身軽さは、大手にはなかなか出せないところだと思っています。
開業講座で、急遽できた3つのグループ
実は最近、開業講座の生徒さんに、
・ウェブサイト作り
・AIを使った自分らしい文章作り
・公式LINEの魅力的な構築
という3つのグループで動いてもらうことにしました。
これは、今までのカリキュラムにはなかったものです。
今のクライアントさんを見ていて、ここが弱いなと感じるところが明らかにあったので、卒業までにやっておいた方がいいと思い、急遽増やしました。
何か足りないと思ったら、その都度足していく、変えていく。
そういう身軽さも、個人ならではだと思っています。
非効率であることの価値については、以前こちらの記事でも詳しくお話ししました。
▼あわせて読みたい:【月商7桁に疲れたら】大企業にはない「小さなパン教室」が持つ最強の武器とは?
卒業してからも続く、伴走という価値

もうひとつ、大手にはなかなか真似できないことがあります。
大手のスクールは、講座が終われば、そこで関係も一区切りになりがちです。
でも個人の教室では、卒業してからも相談を受け続けられるやり方を自由に作れます。
生徒さんの成長を、長い時間をかけて見守っていける。
その場限りで終わらない関係が作れることも、個人だからこその強みだと思います。
質問してくださる方、連絡を取ってくださる方、実際によく会いに来てくださる方。
そういう関係が講座の期間を超えて続いていくことこそ、
個人の教室にしか作れない財産だと感じています。
まとめ——自分にしかできない教室を

大手にできないことを、無理に真似する必要はありません。
ゆっくり発酵と向き合いたい方
状況に合わせて柔軟に教えてほしい方
そして卒業してからも相談できる関係を求めている方。
そういう方にとって、小さな教室だからこそ届けられる価値があります。
大手の真似をするのではなく、自分にしかできない教室を、
卒業生の方にも作っていってもらいたいと思うし、私もこれからも作っていきたいと思っています。





