田舎暮らしから考える、トータルでできる事の大切さ

パンの暮らし

ここ近年今まで考えられなかったような事象が起こっています。
数年前の異常な大雪の災害、年々大きくなっていく台風とその被害、
今まさに大変な事態になっている九州を中心とした水害、
そして世界を揺るがしているウィルスの問題。

確かに昔から災害はあり、それに人間は対応し生き延びてきたわけで、
大きく捉えれば地球にとっては通常の営みの一部にすぎないのかもしれません。
しかし人間も環境も確実に変化しています。
「人間は地球の営みを変化させる巨大な力を持ってしまった」と世界に環境問題の警笛をならした
ベストセラー作家の故レイチェル・カーソンも言っています。

先日の橋本宙八さんのお話会でも言われていましたが、人工物(=無機物)が溢れている環境に
なってしまったこの地球に住んでいる人間も人工物(=無機物)を食べ、身体の中に取り入れて
人工物化してきている。
戦後の私たちの身体(祖父母時代)と現在の私たちの身体は、全く違うものになってきている、と。
それは私たちの住んでいる環境も同じ事が言えるということです。
それは人間が知能を使って生み出し、作り上げてきた文明でありその結果このような
環境や人間に変化してきているのです。
つまりは今起こっている現象も私たちが作っているということです。

今日は暮らしのあり方について

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田舎暮らしから考える、トータルでできる事の大切さ

というお話をしてみようと思います。

これは私が田舎暮らしを始めて、移住の先輩に教わった事がたくさんあり、
それを実践できたりできなかったりの経験も含めて感じている事です。

例えば今回の新型コロナウィルスについて見てみると、まず起こったことは
トイレットペーパーがない
ティッシュパーパー、紙類が消えた
マスクがない
消毒液、ハンドソープがない

などのモノがなくなりました。
次に、

小麦粉がない
ドライイーストがない
ホットケーキミックスがない

などの食料品がなくなりました。
このないない尽くしの現象で思うこと、これは生徒さんと話していたのですが
例えばマスクでいうと普段布マスクを使っている人は「なんの影響も受けていない」。
生理用品も無くなっていましたが、布ナプキンを使っている人はなんの影響もない。
使い捨てじゃない生活をしていると困る事が少ない、という事があるんだなあということを話していました。
普段の生活習慣で困る頻度が全然違ってきているんだなあと。

普段の暮らしのあり方

都会の暮らし方と田舎の暮らし方は当然違ってきます。
ただ、全体的に今の社会は分業制になってきていますね。
これは効率の問題だと思いますが、工場で言うと
生産部門、流通部門、営業部門、事務作業など。その生産部門でも細かく分業されています。
社会を回しているいろいろな職業も専門性を持った人がそれぞれ活躍していて、
その専門外の人にとってはチンプンカンプンとうことはザラにあります。
携帯電話をスイスイ使っていてもその本体の仕組みってどうなっているのか分かりません、というふうに。
つまりは、多くの仕事は複雑化していて分業制になり、トータルで出来ることっていうのが少なくなってきているように思うのです。

そういう暮らし方が当たり前になってきていますが、いざという時、災害が起こった時などに
一部のことしかできないと大変なことになるんじゃないか、と感じる事があります。
例えば、これはオーバーな事じゃなくて、災害が起こった時電気やガスが使えなくなるって事がありますね。
その時に火の起こしたかを知っているか?

火は、燃えそうなものにライターで火を点けただけでは薪に燃え移りません。
一時的に火はつきますがもたないんです。
それはどうやって火を移していくか、木のくべ方、空気の通り道、どんな形態でどんな素材が
燃えやすいかなど知っているか知らないかでものすごく変わってきます。
食べ物を食べられるかどうかの究極のところまで関わってくるかもしれません。

調理はできても火のつけかたがわからない、火はつけられても調理の仕方がわからない

一から最後まで知っているかどうかの違いで餓えるか餓えないかまでのところまで関係してくるかもしれないのです。
なんと極端な話・・・と思われるかもしれませんが実際に遭難したり災害にあうことが現実に起きています。
今の時代、東日本大震災から特に「何が起きてもおかしくない」時代になっていると感じるし、そういう話題がよく出ます。

田舎生活で感じること

田舎暮らしをしていると、できなきゃいけない事がたくさんあるんです。
例えば、「憧れの薪ストーブを入れたい」と思うと、じゃ薪をどうする?
ってことになるわけです。冬の暖を薪ストーブで、と思うと大量の薪が必要になってきます。
薪を割る専門家に頼んで買う、という方もいますが量が半端ない。
趣味だったらいいですよ。でも本気で薪ストーブで生活しようと思うと買ってばかりいられません。
木を集めて切って割って・・・とそこができないと成り立たないんです。
薪ストーブで調理した温かいスープを飲むためには、そこまでの道のりがあるんです。

他にもけっこうみんなやっちゃいます。
私の知っている人は水を得るために井戸まで掘っちゃいました。まあこれは極端ですが、これだって
「どこを掘ったらいいの?」っていうことから始まりますよね。
田舎暮らしをしている人、特に敢えてそれを選んでいる人は、暮らしを成り立たせていく上で、
トータルで出来る生活力を持っている人が多いです。
というか、それをやらざるを得ない、ということです^^;
かなり「生きる力」があると思います。

パンを作ることからも学ぶ

パンを焼くことだって最初の酵母を作ることから始まって焼いて食べるまでやりますよね。
これを読んでくださっている方は、出来る方は多いと思いますよ^^
誰かに酵母を作ってもらって、誰かにこねてもらう、また別の誰かに焼いてもらって・・・
なんてしませんよね。
できないと思ってる方も出来る事はあるんです。そこから始まるんですよ。
もっと目指す人は、小麦を作るところから始めます!
酵母を起こす素材を作ったり。

私は初めて自分で作った大豆で味噌を作った時は感動ものでした。やり遂げた感がありましたね。
味噌を初めて最初から作ったんだー、と。麹までは作れませんでしたが。
出来上がる過程を知るってことも大切です。そのものに対して「大切にしよう」という思いが強くなります。
決して無駄にはしません。
「使い捨て」文化というのはそこからきているのかもしれませんね。

パンを作る、ということもそう考えれば学ぶ事がいっぱいあります。
酵母から始まりパンを口に入れるところまで。
技術の問題じゃないんです。知っているか知らないか、それだけなんです。
きっと暮らし方を考える入り口になるんじゃないかと思います。

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