【天然酵母パン】失敗の原因は「愛しすぎ」?菌に嫌われるNGな過干渉と、成功する距離感の話

天然酵母パン 作り方−ポイント、実験、裏話など

天然酵母パン作りで失敗ばかりしていませんか?

実はその原因、温度やレシピではなく、あなたの「愛着」が強すぎるせいかもしれません。

毎日瓶を覗き込んだり、移動させたりする「過干渉」が菌のストレスに?!

 

初心者さんが陥りやすい「構いすぎ」の罠から抜け出し、

信じて待つことでパン作りがうまくいく秘訣をお伝えします。

 

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天然酵母ぱん蔵の  椿留美子です。

お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。

そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、

発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。

現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。

ラインで直接お問い合わせはこちらから

 

【天然酵母パン】失敗の原因は「愛しすぎ」?菌に嫌われるNGな過干渉と、成功する距離感の話

 

「レシピ通りにやっているのに、なぜか天然酵母パンがうまく焼けない」

「毎日瓶をチェックして大切に育てているのに、酵母が元気にならない」

 

そんな悩みを抱えていませんか?

 

今日は、パン作り、特に天然酵母の世界でよくある

「意外な失敗原因」

についてお話しします。

 

それは、温度管理のミスでも、計量間違いでもありません。

実は「あなたの愛情が強すぎること」が原因かもしれないのです。

 

「えっ、大切にすることがダメなの?」

 

と驚かれるかもしれませんね。

 

でも、これは「愛着が強すぎて失敗するパターン」

として、私の教室でも見かける現象なんです。

 

今日は、一生懸命な人ほど陥りやすいこの罠と、そこから抜け出して美味しいパンを焼くための

「菌との程よい距離感」

について、私自身の失敗談も交えながら詳しくお伝えします。

 

もっとあなたの肩の荷が下りて、

もっと自由に楽しく!パン作りができるようになるかもしれません ^ ^

 

このお話を音声で聞きたい方はこちらからどうぞ。

 

大切にしすぎてダメになる?パン作りにある「愛着の落とし穴」

突然ですが、皆さんは何かを大切にしすぎて、逆にダメにしてしまった…なんて経験はありませんか?

一番わかりやすい例で言うと、観葉植物です。

「枯らしちゃいけない」と思うあまり、毎日お水をあげすぎて根腐れさせてしまったり。

 

水をやりすぎて枯れる植物と同じ現象

 

実はお恥ずかしながら、私は植物をダメにしたことが数回あります(笑)。

友人からも「え、あれが枯れたの??」と言われるくらい。

実は強いと言われるローズマリーを2回枯らしています・・・(><)

アロエも・・・

 

その時はほったらかし過ぎが原因でしたが、かまいすぎてダメにしてしまうパターンもありますよね。

植物にとって水は命ですが、過剰な水やりは「根腐れ」という致命的な結果を招きます。

土の中が常に湿っていると、根っこが呼吸できずに窒息してしまうんですね。

植物には、土が乾くのを待つ時間、根を伸ばすための「静かな時間」が必要です。

 

実は、天然酵母パン作りでも、これと全く同じことが起こります

 

酵母という命を育てる時、私たちの

「構いたい」「世話しなきゃ」

という気持ちが先行しすぎると、結果としてうまくいかないことがあるのです。

 

一生懸命で真面目な人ほど陥りやすい罠

 

この失敗パターンの厄介なところは、

「不真面目な人」ではなく「真面目で一生懸命な人」ほど陥りやすいという点です。

 

「絶対に成功させたい!」

「菌を死なせてしまったら可哀想!」

 

そんな責任感の強さが、裏目に出てしまうことがあります。

本当はもっと気楽に、「いい加減(良い加減)」でやるくらいが丁度いい天然酵母の世界。

しかし、この「真面目すぎる愛情」が、時に「過干渉」となって裏目に出てしまうことがあります。

では、具体的にどんな行動が「酵母への過干渉」になってしまうのでしょうか?

 

酵母が機嫌を損ねる!ついやってしまう「過干渉」な行動

初心者の方が良かれと思ってやってしまいがちなNG行動。

あなたも心当たりがないか、チェックしてみてください。

 

1時間に1回覗き込む?「待てない心理」とは

 

初めて自家製酵母を起こす時、嬉しくて片時も離れられなくなる方がいらっしゃいます。

瓶をリビングのいつでも目に入る場所に置いて、

「元気かな?」

「まだかな?」

「泡出てきたかな?」

と、1時間に1回くらいの頻度で覗き込んだりしていませんか?

さらには、心配になって瓶をゆすってみたり、蓋を頻繁に開け閉めして「もっと空気を入れたほうがいいかな?」といじってみたり。

そのお気持ちは痛いほど分かります!

早く育ってほしい、早く結果が見たいという「待てない心理」ですよね。

 

しかし、酵母の側からしてみればどうでしょう?

せっかく静かに準備をして、ゆっくり活動を始めようとしているのに、

ガサゴソと持ち上げられ、バシャバシャと揺すられ、蓋を開けらる。

 

人間で言えば、気持ちよく寝ているところに「ねえねえ!生きてる?元気?」と1時間おきに揺り起こされるようなものです。

「頼むから寝かせてよ!」と言いたくなりますよね笑

 

私たち人間は、スマホ一つですぐに情報が得られるデジタルな時間の流れで生きていますが、

菌には菌の、ゆったりとした時間の流れ(自然の時間)があります。

人間の「早く結果を見たい」というスピード感を、菌に押し付けてはいけません。

この「時間の衝突」が、「待てない」というストレスにつながります。

 

不思議なんですが、こんなことを報告してきた生徒さんがいらっしゃいます。

 

自分の気持ちが穏やかでない時は

酵母も発酵もうまくいかないんです

 

これってすっごく的を得ているなと思いました。

植物に音楽を聴かせたり、畑で歌を歌うと野菜が元気に育つって聞いたことありませんか?

 

 

うちも畑をやっていた時は歌を歌っていました笑

 

そうなんです。

ほんと、不思議なんですけど。

私たちの心持ちが菌に影響しているな、って感じることがあるんです。

科学的じゃないかもしれませんが。これは私の経験です。

 

「テキストとの間違い探し」をしていませんか?

もう一つの「愛しすぎによる失敗」は、「正解を求めすぎる」ことです。

これは「テキストとの間違い探し」というものです。

 

「本には3日と書いてあるのに…」マニュアル通りの完璧主義

レシピ本やテキストには、目安として

「〇日で泡が出てくる」

「〇時間で▲倍になる」

といった記載があります。

これを絶対のルールだと思い込んでしまうと、苦しくなります。

 

「本には3日って書いてあるのに、4日目になっても泡が出ない!」

「もうダメだ、失敗したんだ…」

 

そう思い込んで、まだ生きている酵母を捨ててしまったり、慌てて余計な糖分を足してしまったり…。

これ、本当にもったいないんです!

天然酵母は生き物です。

その日の気温、湿度、素材(果物や穀物)の状態、もともと付いている菌の状態や数によっても、育つスピードは千差万別です。

 

マニュアル通りに進まないのが、自然の面白いところでもあります。

 

見た目の小さな差で「失敗」と決めつけてしまう心理

生地作りでも同じことが言えます。

「レシピには2倍とあるけど、まだ1.8倍くらいだ…どうしよう」

「発酵させすぎかな? いや、不足かな?」

 

 

本当に微々たる差でオロオロしてしまい、不安のあまりいじくり回して生地を傷めてしまう。

自分で勝手に「失敗」と判断して、成功への道を閉ざしてしまうケースもあります。

 

実は成功している!香りと中身を信じることの重要性

私の教室の生徒さんでも、「先生、これダメですよね…? 失敗ですよね?」と不安そうに瓶を持ってこられる方がいらっしゃいます。

でも、中を見てみると…

「え? 全然大丈夫ですよ! すごく元気に育ってますよ!」

ということが、実は多いのです。

 

見た目の泡が少なくても、しっかり出来ていることがあります。

以前作った時と見た目が違っていても、それは素材の違いであって、失敗ではないこともあります。

 

見た目だけで判断せず、香りや中身を信じること。

 

「テキストと同じかどうか」ではなく、「目の前の菌がどうなっているか」を感じ取ることが大切です。

五感を使って、菌からの「元気だよ」というメッセージを受け取ってあげてください。

 

パン作りも子育ても「信じて放っておく」が成功の鍵

 

では、どうすれば過干渉にならず、上手に酵母と付き合えるのでしょうか?

答えはとてもシンプルです。

「信じて、放っておく」

これに尽きます。

そして、自分の中に「見極めの目」を養うことです。

 

監視するより見守るほうが育つ法則

これは子育てと同じだなと感じます。

親が「勉強しなさい」「あれやったの?」「これ大丈夫?」と一日中監視しているよりも、

「あなたなら大丈夫」と信じて、少し離れたところから見守っている方が、案外子供はのびのびと成長したりしますよね。

気にされすぎない方が、集中できるんです。

菌も同じで、じーっと見つめられていると緊張してしまうのかもしれません?(笑)。

 

ちょうどいい距離感は「忘れる」こと

私が提案する「適切な距離感」は、

「環境を整えたら、ちょっと忘れる」くらいです。

 

適切な温度や餌を整えてあげたら、あとは

「信じてるよ、よろしくね」

と心の中で伝えて、自分の生活に戻る。

 

酵母の瓶を睨みつける時間を、あなたがゆっくりお茶を飲む時間に変えてみてください。

その方が、あなた自身の心がリラックスします。

作り手の心がリラックスしていると、不思議とパンも美味しくなるんですよ。

 

私自身の体験談:忙しい時ほど酵母が元気になる?

実は私自身、パン作りの中で一番「あ、上手くいったな」と嬉しくなる瞬間は、忙しい時なんです。

仕事や家事でバタバタしていて、

「あ! そういえば酵母仕込んでたんだった!」

と慌てて見に行くと…

そこには、驚くほど元気に出来上がった酵母や生地の姿があるんです。

 

「ごめんごめん、忘れてた!」と思いながらも、

「信じて待っててよかった〜!」と感動する瞬間です。

 

この「放置の成功体験」を一度味わうと、過干渉から卒業できるようになるかも。

 

 

まとめ:菌を信じて「待つ時間」をお茶の時間に変えよう

 

パン作り、特に天然酵母の世界では、

「愛情」が「執着」や「支配」になってしまうと、うまくいかないことがあります。

もし今、あなたがパン作りで

「なんだか苦しいな」

「いつも失敗ばかりしている気がする」

と感じているなら、一度立ち止まって振り返ってみてください。

 

菌のために一生懸命になりすぎて、菌の邪魔をしていませんか?

 

必要なのは、完璧な管理ではありません。

「きっと育つ」と信じて、待ってあげる余裕です。

酵母の瓶を10回覗き込む代わりに、美味しい紅茶を一杯飲んでみてください。

その余裕が、きっとあなたのパン作りを、もっと楽しく、もっと美味しいものに変えてくれるはずです。

 

適度な距離感で、長く愛せるパン作りを ^ ^

 

このブログでは、こうした自家製酵母パン作りのコツや、発酵食のある暮らし、昔ながらの自然な生き方についてお話ししています。

少しでもあなたの暮らしのお役に立てたら嬉しいです。

 

 

 

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