パン教室を開きたい人へ。
技術やレシピより先に決めるべきこと。
開業当初は赤字経営だった自身の体験から、
教室の土台になる考え方をお伝えします。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
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パン教室を開きたい人が最初に決めるべきこと——技術より先に固めるもの
パン教室を開きたいけれど、何から始めればいいのかわからない。
実は、そう考える人はあまり多くありません。
多くの人は、何も考えずに、とりあえず始めてしまうんです。
そして、しばらくしてから壁にぶつかります。
生徒さんが集まらない。
集客がうまくいかない。
そこでようやく、「何から始めればよかったんだろう」と気づく。
始める前に、何から始めるべきかを考えられる人
これは、実はすごいことなんじゃないかと思っています。
今日は、私自身が開業当時、何も考えずに始めてしまった話も交えながら、
技術やレシピより先に決めるべきことについて書いてみたいと思います。
趣味の延長で始まった教室、行き当たりばったりだった開業当初

ママ友の「やってみたい」から始まったサークルのような教室
私が教室を始めた頃のことをお話しすると、実はものすごく行き当たりばったりでした(苦笑)
当時は舞台のお仕事と並行していて、教室はあくまで趣味の延長。
きっかけは、ママ友の「パンをやってみたい」というひと言でした。
そこから始まったのは、教室というより、サークルに近いものだったと思います。
別に収入源があったので、そこまで深く考えず、
楽しいから始めた
それだけでした。
ホームページもSNS発信もなかった時代の、アナログな集客

今思うと、当時はホームページを持っている教室もほとんどなくて、SNSで発信するという文化もありませんでした。
だから集客も、本当にアナログでした。
メールでお知らせをしたり、チラシを作って新聞の折り込みに入れたり、市報や地域の冊子に掲載させてもらったり。
そうやって、足を使うようにして教室を続けていました。
薄々感じていた、赤字の予感——楽しいだけでは続けられなかった理由
お財布事情を、直視できずにいた日々

教室は7年ほど続けました。
生徒さんはたくさん来てくれていましたし、スケジュールもいつも埋まっていました。
でも、心のどこかでは分かっていたんです。
これだけ忙しいのに、利益はきっと出ていないんだろうな、と。
経営というものをちゃんと見るのが、なんとなく怖かったんですね。
薄々感じながらも、見ないようにしていました。
山梨移住後、忙しいのに経営は成り立っていなかった現実
山梨に移住してからは、パンをもっと本格的にやっていきたいと思うようになり、販売も始めました。
ピザ窯を使ったイベントや、月に一度ワイン屋さんで開く「石窯で焼くピザ会」など、活動の幅もどんどん広がっていきました。

↑ ピザ会の当時の様子
お客様はいつもいっぱいで、スケジュールも埋まっていて、本当に忙しかった。
「来てよかった」
「楽しい教室ですね」
と言ってもらえて、充実してもいました。
それでも、やっぱり経営的にはまったく成り立っていなかったんです。
足りない分は、私が自分で補填しながら続けていました。
自分の教室を紹介できる、ホームページが欲しかった
このまま、なんとなく不安を抱えながら続けていくのは、私は嫌でした。
自分の教室をきちんと紹介できるホームページを持つこと。
それが、しっかりした教室づくりには必要なんじゃないか。
そう思うようになったんです。
1DAYセミナーで知った、経営の大切さ

ホームページ作りの講座をあちこち探している中で、見つけたのが、ある1DAYセミナーでした。
当時はアメブロような無料のプラットフォームを借りて、ホームページのようなものを作るのが主流でした。
正直、内容もよくわからないまま、とりあえず行ってみようという気持ちで参加したんです。
そこで聞いたのが、経営やビジネスの大切さについての話でした。
ホームページが欲しくて行ったはずなのに、気づけば本格的に経営を学ぶことになっていた。
スマホも持っていなくて、ラインもSNSもやっていなかった私が
そこから、ビジネスの勉強を続けています。
技術やレシピより先に、コンセプトを固める
「仕事の作り方」を考えるということ
趣味ではなく、本当にこれを仕事にしたいと思うなら。
まず考えるべきなのは、レシピでも技術でもありません。
仕事の作り方、つまりどうやってこれで身を立てていくのか、その構成を考えることです。
これは、かおり先生と毎週水曜日に配信させていただいている
YouTubeライブ「ひとり起業お役立ちトーク」でも、何度も出てくる話です。(毎週ラインでお知らせしています)

「コンセプトが大事だよね」と、かおり先生も口を揃えておっしゃいます。
私が主催している開業講座「自分サイズの教室・販売の作り方講座」でも、
まずここをしっかり固めていただくことを大切にしています。
最初のお客さんに教えてもらったこと
喜んでくれる人ほど、本当の声を聞くのが難しい

人を喜ばせる体験、という意味でいうと、私の最初のお客さんはママ友でした。
すごく喜んでくれましたし、私に頑張ってほしいという気持ちもあったと思います。
と同時に、思ったことをはっきり言ってくれる人たちでもありました。
とても良いお客さんだったなと、今振り返っても思います。
最初のお客さんって、友達や家族、近い人が多いんですよね。
みんな喜んでくれるし、頑張ってと言ってくれる。
だからこそ、本当のところを聞くのが難しい、という面もあるかもしれません。
ここは少し客観的に、冷静に見る力が必要なのかなと思っています。
焼きたてを一緒に食べる、教室だけの贅沢な体験

それでも、パン教室には特別なところがあります。
焼きたてを、みんなで一緒に食べる
これが、本当に喜んでもらえるんです。
熱々を食べるという体験は、普段の生活の中になかなかありません。
自分で焼かない限り、パン屋さんに行っても、もう焼いてあるものを買うことになりますよね。
火傷しそうなくらい熱いパンを、みんなで頬張る。
これが、教室ならではの醍醐味だと思っています。
コンセプトを決めてから変わったこと、それでも進む理由
経営の勉強をする前と後では、正直、お客さんの層は変わりました。
教室の構成そのものを変えていったので、それまで来てくれていた方の中には、来なくなった方もいらっしゃいます。
悲しいお別れも、正直ありました。
それでも、このままのやり方を続けていたら、いずれ自分自身が立ち行かなくなる。
どこかで変えなければいけないタイミングだったんだと思います。
そこからしっかりと土台を作り直せたからこそ、今の教室があると思っています。

まとめ——技術より先に、決めるべきこと
今日は、パン教室を開きたい人が最初に決めるべきことについて書きました。
趣味の延長で始めた教室が、薄々、赤字なんだろうなと感じていたこと。
そこから、仕事の作り方を考え始めたこと。
そして、最初のお客さんとの出会いや、焼きたてを一緒に食べるという体験。
技術やレシピは、もちろん大切です。
でもそれ以上に、まず誰にどんな体験を届けたいのか。
そのコンセプトを決めることが、教室の土台になるんじゃないかと思います。
パン教室を開きたいと思っている方の、何かヒントになれば嬉しいです。
私が主催している開業講座「自分サイズの教室・販売の作り方講座」は、
次回は来年4月生の募集になります。
気になる方は、メルマガやLINEに登録して、募集開始のお知らせをお待ちくださいね。
技術をしっかり磨きたい、プロを目指したいという方には、パンのプロ講座もご用意しています。
本格的に学びたい、プロ向け自家製酵母コース(商用利用できる、しっかり学べるレッスン)






