イースト フード – パンの原材料に書かれているイーストフードって何?パン屋さんで聞けない原材料

天然酵母パン 作り方−ポイント、実験、裏話など

近年スーパーなどで売られているパンの原材料に
「イーストフード」と書かれているものがあります。
イーストと名のつくものなのだから酵母のことじゃないの?と思われるかもしれません。
これって酵母じゃないんですよ。
今日は知っているようで知らない原材料のお話をしてみたいと思います。

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天然酵母ぱん蔵の  椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、酵母生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室をやっています。

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イースト フード – パンの原材料に書かれているイーストフードって何?パン屋さんで聞けない原材料

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原材料なんて見ない?

皆さんは食品を買う時、原材料を見ていますか?
私は買ったことのないものを買う時には見ます。というか、無意識に見ていますね。
それは、なるべく「添加物を避けたい」という習慣からきています。
前にもお話したことがあると思いますが、子供がアレルギー体質だとわかってから
「食」との向き合い方が変わりました。
どうやったら改善されるのだろうか、と必死で調べ、試し、実行していきました。
その時にぶつかった問題の一つが「添加物」だったわけです。

添加物って、今やスーパーの食品の中のあらゆるものにほぼ入っていて、
入ってないものを探す方が難しいです。
外食をすれば避けて通れない。知らず知らずのうちに口にしている。
もう現代社会に置いて、無添加生活はかなり厳しくなっています。
しかし、不可能ではありません。実際に実行している人は周りに何人もいらっしゃいます。
今日は、そこのところは深く語りませんが、まあ20年近くそうやって食品を裏返して原材料を見て来たわけです。

そんな生活を当たり前にしてきたのですが、いろいろな方とお話をしていると
結構見てない方も多くてちょっとびっくりしたこともあります。
皆さんはパンの原材料、見ますか?

原材料の中の添加物

今日はパンに入っている添加物の一つ「イーストフード」のお話ですが、添加物って身体によくないんでしょうか?
一応、国が定めた基準にのっとっているんだから、大丈夫なことになっています。
でも後から「実はよくありませんでした」という物質もあったりして
実際のところはよくわかっていないのが現実です。
いいか悪いかという問題はいろいろな専門家の方が多く語っていますね。
無添加のものにこだわる方は
「わかっていないものは避けたい」
という気持ちが大半ではないかと思います。

パン屋さんではなかなか聞けない原材料

スーパーのパンはしっかり原材料が表記されているのでわかりますが、
お店ではどんなパンか説明は書かれていても、原材料が書かれていません

それはなぜか。
私も実際に販売をしていたので知っているのですが、パン屋さんはお店の人が常にいるので
原材料を聞くことができるから表記しなくてもいいんです。
でも実際は聞きにくいですよね。
今ではアレルギー物質7品目は表示が義務付けられていますが、
それでも全部の原材料が書かれているわけではありません。
個人の小さいお店では表示されていないところもあって、
アレルギーをもったお子さんのママはそれでも必死で聞いていますが、
やっぱり買うたびに聞くのはどうもやりにくい・・・

「パン屋さんも表示してくれていればいいのに」
という声を聞いたことがありますし、私もそう思っています。
やっぱり聞きにくいですよ。
「乳製品入っていますか?」とか「添加物入っていますか?」なんてね・・・(^^;

「焼きたて手作りとうたっているお店は手作りなんだから当然無添加でしょ」
と思いきや、そうではない場合もあります。
スーパーの一角に焼きたてパン屋さんコーナーがあるところが増えています。
お店で焼いているのですから、手作りだと思います。
当然添加物は入っていない、と思っていました。
トレーに並べられて売られているときは、一般のお店と同じく
原材料は書かれていませんが、夕方になってパンが袋詰めされたのを見ると裏に原材料のシールが貼られています。
それを見ると、スーパーの棚に並んでいるものと原材料はあまり変わらないことに驚きました!
当然、イーストフードも入っていました。

あるスーパーのパン屋さんでは
「こちらのパンはイーストフードが入っていません」
と書かれたコーナーが一部あり、驚きました。
ということは、他のものには全部入っているんですねー!
こんな一角があるってことは、お客さんに聞かれることが多いとか、
イーストフードを避けている人が多いのだと思いました。

そんなパン業界では重宝されている「イーストフード」って何者?

イーストフードって何?

ぱん蔵のレッスンでも話題になることがあります。
いわゆる食品添加物です。
「イースト」と名前がついているので「酵母の仲間?」「酵母の代わりのもの?」って
思う方が多いのではないかと思います。
が、酵母の仲間じゃないんです。
イーストフードは酵母のエサになるものです。
ということは

酵母を活性化させる
発酵状態をよくする
グルテンの強化

という役割があります。
さらに

ボリュームを与える

ふっくらとよく膨らむパンになるわけです。

( ↑ これはぱん蔵が焼いた無添加パンです)

おお、なかなかパン作りに置いては力強いものですね。
業界に置いて重宝される意味がわかってきました。
でも、よく作られている方はわかると思いますが、そんなものを使わなくても
パンって作れるし、膨らみますよね?!
なぜ、大手の工場、パン会社はイーストフードを使うんでしょうか。

大手がイーストフードを使うわけ

よく膨らむ、という役割があるということはわかりました。
ということは、少ない量の小麦粉でたくさん膨らませてパンが作れるということです。
つまり、イーストフードは大量生産に向いているんですね。
原材料があまりかからなくてたくさんパンが作れるんですから、コストもかかりません。
スーパーのパンがふわふわで低価格だという理由がわかります。

イーストフードは何種類もある

現在、主に使われているイーストフードはだいたい16種類くらいだと言われています。(もっと増えているかも)
えー、1種類じゃないの??
と、知ったときは驚きました。

いろいろな種類の化学合成物質から成り立っていて、4〜5種類くらいの組み合わせで
使われているということです。
その4〜5種類の物質は何を使っているかは明記されません。
2種類以上使うと「イーストフード」というふうに表示されるのです。
いろんな役割をになっているものが数種類配合されて使われているんですね。

イースト フード – 原材料に書かれているイーストフードって何?パン屋さんで聞けない原材料 まとめ

いかがでしたか?
イーストフードは「酵母」ではなくて食品添加物であるということがわかりました。
そして、「酵母」を助ける役割を持っているということです。
グルテンを強化し、ボリュームを出す。
つまり、少量の材料でたくさん製造することができ、低価格で売ることができるものです。
ただ食品添加物として、人間の身体にいいのか悪いのか、という問題は未知のものだということです。
国の機関で許可されているので、国的には安全性はクリアされています。
政府のよくいう「直ちに影響はない」ということです。
何世代先に影響を与えるかもしれない、なんて誰にもわからないんです。

これからもいろいろな場所で見かけると思いますが、
「イーストフードってこんなものだったんだ」
と理解していただけたらいいと思います。
そのあとは、皆さんのそれぞれのお考えの上に行動してください^^

ご参考になれば嬉しいです。

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