食べ物も着る物も身体に合うのは身近なもの−身土不二(しんどふじ)の考え方

田舎暮らし

ぱん蔵の教室にはいろいろなお仕事をされている生徒さんがいらっしゃいます。
仕事でなくても趣味とか、興味の範囲も様々です。
山梨の生徒さんの中に綿を育てて紡いでいる方がいらっしゃいます。
今日は、レッスンの時に聞いたお話を中心に、
ぱん蔵流の暮らし方のお話をしようかと思います。

 

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天然酵母ぱん蔵の  椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室をやっています。

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食べ物も着る物も身体に合うのは身近なもの−身土不二(しんどふじ)の考え方

 

綿を育てる

綿を育てたり、紡いだり、染色や機織りをしている方も
私の住んでいる地域にはいらっしゃいます。
東京に住んでた頃とは全く違う世界です。
そんな中、綿を育てて糸を紡ぐ生徒さんもいらっしゃいます。
その時に聞いたお話です。

今、日本で作られている「綿」。これはもう自給率はとても低くて0%に近いくらい。
めったにお目にかかることはないかと思います。
偶然見かけたとしても大変高価なものってことになります。
それほど輸入品に頼っているということです。
しかし、明治時代の中頃まではほぼ100%に自給していたそうなんです。
それが今や輸入に押されてしまった結果ほぼ0%になってしまったんです。

でも自給率高かった「綿」ですが、種はもともとインドからきたそうなんです。
そのインドの風土にあった「種」が日本にやってきて長年の月日をかけて
品種が変化して日本の風土にあってきた、ということになります。
そう言えば畑で作る野菜などもそうですね。
同じ国内でもその地域によって環境が異なります。
よそで種をいただいても自分の畑ではうまく育たないことがあります。
しかし、育たないなりにも種をとっておいて翌年またまく、ということを繰り返していくと
次第に作物が取れるようになっていくんです!
こうやってその環境にあうように変化していくわけです。
綿の種もそうやって日本の風土に合っていったのですね。
それを私たちは、種を播き、育て、綿をとって糸を紡ぎ、
その糸で織って衣類などにしているのです。

今やもともとのインドの種と日本の種は全然違う種になっているとのことです。
当然、できる糸も違う。織り方も違うそうなんですよ。
そうなると織り機も違ってくる。
もともとはインドから織り機も入ってきているそうなので、実は日本の綿との相性もよくないということになるそうです。
長年の間にそんなに変化してくるんですね。
自然界って本当に不思議というか、すごい順応力ですよね。
種にしてみれば生きていくために一生懸命なんでしょうが(笑)

食べることと私たちの身体

そうやって、日本の気候に合わせて取れる綿は、日本の気候で生まれ育った
私たち日本人の身体にも合っているってことになりますよね。
そんなお話を聞いて、食べ物にも共通しているな、と思いました。
日本は四季が豊かなので1年間トータルで見ると多種多様な作物が収穫できます。
そんな豊かな日本ですが、多くの外国産の作物も入ってきています。
変わったユニークな野菜や果物を食べることができます。
季節を問わず、と言った感じで(!)

でも本来は、寒い時期にはその時期に取れる「身体を温める根菜類」をとるとか
暑い時期には「身体を冷やしてくれる野菜」が収穫できます。
そうやってその時期にできるものって私たちの身体に必要なものが手に入るように
回っている、とっても理にかなっているんですね。

身土不二ということ

「身土不二」(しんどふじ)という言葉を聞いたことがありますか?
マクロビオティックを実践されている方など、「食」について勉強されている
方にはおなじみの言葉かもしれませんね。
私は、そちらの専門家ではないので、この言葉はあまり使いませんが、
この考え方は明治時代からあるらしいです。

「身」=身体
「土」=環境、風土
「不二」=一体である(バラバラではないということ)

身体と土地は密接に関係しているということですね。
この綿の種のお話を聞いても納得です。
私たちの暮らしにおいても同じということが言えますね。
同じ人間でも世界の様々な環境によって、身体の作りが違ってきています。
背の高さ、皮膚の色、骨格、内臓の大きさ・・・などなど。
面白いですね。
「自分の住んでいるところの半径4kmのところで取れる作物を食べると良い」
なんてお話も聞いたことあります。
つまりは歩いていける距離のところの作物を食べるのが自分の身体に合っているということです。
まあ、これは極端なお話ですが、昔の人は日本中歩いて旅をしていたので(弥次さん喜多さん的な・笑)
国内で取れるものをなるべく食べるのが良いということですかね。
「国産を食べよう」
とスローガンを掲げている地域や、地産地消を目標に頑張っているところもありますね。
経済の問題もあるでしょうが、そういう身体の問題も一つだということです。

自家製酵母も身近なところで

パンのお話にも通じると思ったのは、酵母もそうだと思ったからです。
身近なところから、ちょっといただいて「パン」にしちゃう。
その季節の生命力を大事にして使わせてもらう。
そんなことを感じました。

自然のものって共通しているんだなあ、とこのお話を聞いて思いました。
食べものもそうだし、「綿」も。
身に付けるものもそうなんだ!と。

自然の摂理に乗っかって、元気な身体で楽しくやって行けたらいいですね。
今日は
食べ物も着る物も身体に合うのは身近なもの−身土不二(しんどふじ)の考え方
というテーマでお話してみました。

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