「この酵母液まだ使えますか?」
そんな質問を山のようにいただきます ^ ^
「泡が立たない酵母=使えない」は本当?
今回は
自家製酵母が元気を失う原因を解説し、
復活させる具体的な方法をご紹介していきます。
酵母液 – 泡立たなくなった酵母は使えない?原因と復活方法を解説します
泡が立たない酵母、もう使えない?どこまで使える?!
自家製酵母パンを作り始めたばかりの頃、こんな経験はありませんか?
「数日前まで元気に泡立っていた酵母が、急に静かになった…」
「発酵力が弱まった気がするけど、この酵母はもうダメなの?」
実は私の経験談でもありますが(苦笑)
今回はそんな不安を解消!できるような解説をしていきたいと思います。
最後まで読んでみてくださいね。
「泡が立たない=失敗?」の思い込みを解消
酵母液は泡立つもの
そんなふうに思っていますか?
酵母起こしの写真や動画がアップされているのを見ると
シュワシュワ〜〜〜〜
と気持ちの良いほど泡立っているものを見ますよね。
(私もそんな写真をあげています ^ ^;)
が、
それははっきり言って
「写真映え」重視
しているものが多いのです。
確かに、勢いよく泡立つものもあります。
しかし自家製酵母は生き物なので、
調子が良いときも悪いときもあります。
泡が立たなくなったからといって、必ずしも使えなくなるわけではありません。
そして、そこまで「泡立たない」ものもあります。
「泡立たなくなった不安」
そんなお悩みを生徒さんからたくさん聞いてきました。
今回は、酵母が泡立たなくなる原因と対処法について解説します。
酵母の状態を正しく判断できるようになっていきましょう ^ ^
泡が立たない酵母でパンを作ると…
まずは「泡立たなくなった」=本当に元気がなくなった
ということについてお話をします。
発酵不足のパンは膨らまない!その原因とリスク
酵母液の発酵力が弱まると、
生地の発酵がうまくいかず、パンが膨らまない可能性があります。
せっかく作った生地が重たくなったり、酸味が出てきてしまったり
思ったような仕上がりにならないことになります。
風味や香りが失われる自家製酵母パンの残念な結果
酵母が元気を失ったものをパンに使うと
・膨らみが悪い
・酸味が感じられる
というようなことが起こります。
想像していたものと違う(><)
と残念な結果になってしまうことがあるので
ここはきちんと見極めたいところです。
手間と材料が無駄になる失敗体験を防ぐために
時間をかけて育てた酵母が
「ダメになったかも」
と思うととても残念ですよね。
しかし、まだ使える場合もよくあるんです!
「使えるのに」「使えないかも」と
捨ててしまうのはもったいない!
こうした失敗を避けるためにも、
「泡立たない酵母=使えない」
という思い込みをなくし、見極めの目を持てるようにしたいですね。
では、本当に使えなくなった時の
具体的な解決策を見ていきましょう!
泡立たない酵母の原因と復活の方法を徹底解説
泡立たない原因を知ろう
泡が立たない原因はいくつか考えられます。
・そもそも最初から仕上がっていないのか。
・仕上がった後にピークを過ぎてしまったのか。
両方を解説していきます。
温度の問題
酵母をゆっくりと起こしていく適温はだいたい25〜30℃前後としています。
温度が低すぎると活動が鈍くなり、泡が出にくくなります。
出来上がる前に温度が低すぎるとなかなか活動してくれないし
出来上がった後、冷蔵庫など温度の低いところに置いておくと
シーンと静まり返ってしまいますがこちらは心配ないです。
一方、30℃を超える環境に長時間置くと
酵母が弱ってしまうこともあるので要注意です。
エサ不足
酵母は糖分をエサにして活動します。
フルーツや粉の糖分が少ないとなかなか酵母が活動してくれません。
素材に糖分が少ない場合は多めに加えてあげる、というのもポイントです。
pHの変化
酵母は少し酸性に傾いている環境を好みますが
酵母液が酸性に偏りすぎると、酵母菌が増えにくくなります。
これは、液の中に乳酸菌や酢酸菌が増えることが原因です。
この辺りのさじ加減が難しいところですが、
1つの原因として頭に置いていただくだけでもいいかと思います。
酵母を復活させる3つの具体的な方法
泡が立たなくても、酵母が完全にいないわけではありません。
上手に復活させることができます!
その方法を解説しますね。
温度管理を見直す
室温が低い場合は、酵母を30℃程度の場所に置いてみましょう。
まだまだ元気で、温度が低い影響でお休みしている状態なら復活します。
湯煎や発酵器を使うと簡単に温度が上がります。
エサを追加する
酵母液に新しいフルーツや少量の砂糖、
または同じ種類の酵母液を少し足してみましょう。
エサが補給されると、再び活動を始めることがあります。
リフレッシュする
酵母液をスターターとして使います。
少量だけ新しい容器に取り分け、新鮮な素材と水、エサを追加して
1〜2日様子を見て「リフレッシュ」を行うと、
新しい元気な酵母液に生まれ変わります。
使えるか見極める!酵母チェックのポイント
酵母が使えるかどうかを判断するためには、次のポイントをチェックしてください。
1)勢いよく振っても発泡しない
2)「酵母臭」が強くなる
3)味に酸味が出る
1つずつ解説していきます。
1)勢いよく振っても発泡しない
泡立ちが少ない酵母液でも元気な時は振ると「シュワッ」とします。
(一瞬で消えても大丈夫)
それば全くない、気配もないということであれば使えない可能性が高いです。
2)「酵母臭」が強くなる
容器を振った後に、蓋をとってすぐに臭いをかいでみてください。
その時に鼻にグッとくるような(ちょっと不快な)においを感じたら
使いにくくなってきていると考えられます。
刺激臭や腐敗臭がする場合は使用を避けましょう。
(まだまだ使える時もあるのでここは経験になります)
3)味に酸味が出る
味見をして、酸味を強く感じるとパンにも酸味が出やすくなるので
使わない方がいい場合があります。
(こちらも使える場合もあります)
これらの症状が出てくると
発酵で作られる素材のいい香りや風味が生かされなくなります。
特に自家製酵母の魅力は独自の香りと深い味わいですが、
それを損なうのは残念なので、なるべく早いうちに使うことをおすすめしています。
一方、まだ大丈夫というポイントです。
- 香り
酵母液がフルーティーで爽やかな香りなら、まだ使える可能性が高いです。
- 泡立ち
泡が少なくても、液の中で小さな気泡が上がっているなら酵母が生きている証拠です。
- 発酵種を作ってみる
少量の酵母液を取り、粉と水を混ぜて小さなテスト生地を作ります。
発酵が進むようであれば問題なく使えます。
日頃からの管理が大切
酵母を元気に保つための大事なポイントです。
↓ ↓
定期的に刺激を与える
酵母液は3〜5日に一度くらい容器を振って酸素と刺激を与えましょう。
(1日1回程度だとベスト)
元気がなくなったと思ったら糖分を足してあげてもいいです。
酵母の状態を正しく知って、失敗のないパン作りを!
泡立たなくなった酵母も、再び元気を取り戻せることがあります。
「酵母がダメになったかも」
と諦める前に、ぜひ今回の方法を試してみてください ^ ^
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酵母は少し手をかけてあげるだけで、驚くほど元気を取り戻すことがあります。
なんか子育てと似ているなあ、って思う時があります。
通常はほったらかしだけど、
たまに「よしよし」してあげる。
そのプロセスを楽しみながら、
ぜひ自家製酵母パン作りを続けてくださいね!
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