先日、レッスンの時にこんな話題になりました。
「こねないパン、ってよく聞きますがこねるパンとの違いってなんですか？」
こねないパンを作る方も増えています。
時短、簡単、お手軽 ということで気軽に作れることがいいですよね。
何よりこねないので「疲れない」笑
私もいくつかの「こねないパン」のレシピをあげています。
こねなくても美味しくできる。
しかし、プロ受講生の方には
「こねてください」
と言っています。
こねないパンも膨らみ美味しいのですが、こねるパンとは膨らみと食感が違います。
成形の時に生地の張り具合も違います。
今回はそんな
「こねないパン」と「こねるパン」
の違いについてお話ししてみたいと思います。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 
天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
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「こねる」？「こねない」？自家製酵母パンづくり、あなたに合ったスタイルの選び方
「こねないパン」ってどうなの？レッスンでの素朴な疑問から
先日のレッスン中、生徒さんからこんな質問をいただきました。
「最近、こねないパンってよく見ますけど、こねるパンとどう違うんですか？」
この問い、実はとても多くの方が気になっているテーマです。
Instagramやレシピ本、動画サイトでも
「こねないパン」
の人気が高まっていて、私のインスタにも
いくつかこねないパンのレシピを投稿しています。
確かに「こねないパン」は魅力がいっぱいです ^ ^
時間をかけずに作れる
力がいらないので疲れない（笑）
気軽に挑戦できる
パン作りが身近になり、「作ってみたい！」
という気持ちを後押ししてくれるレシピです。
でも、一方で「こねるパン」にはまた違った良さがあるのも事実。
では、どちらが“正解”なんでしょうか？
どっちが正しい？じゃなくて、どっちが“合う”か
よくある疑問がこちら。
「こねないパンって、ちゃんと美味しいんですか？」
「プロを目指すなら、こねないパンではダメですか？」
答えはこうです。
どちらも美味しくできるし、どちらも素晴らしい。
大切なのは“目的”と“好み”です。
こねないパンは、忙しい日常の中でパン作りを楽しみたい方にぴったり。
小さな子どもがいる方や、体力に不安のある方にも向いています。
一方でこねるパンは、
・パン生地の変化を手で感じたり
・成形の精度を高めたり
・技術を深めていきたい方
に向いています。
それぞれに向いている人がいる、ということ。
だから、「こねる派」「こねない派」と分けて考えるより、
「自分に合った方法を知って選べる」ことが何より大切なんですね。
自分に合ったパン作りを選べるようになるために
パン作りには、正解がひとつではありません。
こねないパンにも、こねるパンにも、それぞれ素敵な魅力があります。
■ こねないパンの魅力
時短でシンプル：材料を混ぜて放置、という簡単さ
疲れない＆静か：力も音もいらないので、深夜のパン作りにも
生地の扱いがやさしい：自然に発酵の力を引き出すスタイル
自家製酵母のゆったりした発酵と、とても相性が良く、
時間を味方につける“ゆるパン”スタイルです。
■ こねるパンの魅力
生地に張りがあり成形がしやすい：形が整いやすく、自由なアレンジも可能
グルテンがしっかりつながる：ふわもちの食感に仕上がりやすい
口当たりがよく、焼き上がりが美しい：見た目の完成度を高めたい人におすすめ
プロを目指す方、販売を視野に入れている方にとっては、
技術の基礎として一度は経験してほしい作り方です。
こねないパンも、こねるパンも「あなたの道」を作ってくれる
自家製酵母のパン作りを深めていくと
どこかで「自分らしいパン」にたどり着きます。
そのためには、いろんな方法を試してみることが何より大切。
私はこれまで、
「パン作りを仕事にしたい」
「教室を開きたい」
「販売したい」
という方とたくさん関わってきましたが、
私が皆さんにお伝えしているのは
「どんなパンが作りたいのか？」
という“自分の軸”の部分。
「どんなパンが作りたいですか？」
ということをお聞きしています。
だからこそ、こねるパンも、こねないパンも、両方体験してほしいのです。
やってみて、手触りや香りの違いを感じることで、
あなたらしいスタイルが見えてくるはずです ^ ^
あなたのパン作りに「自由な選択肢」を
「パン作りって、もっと自由でいいんだ」
そんな気づきを持ってもらえたら嬉しいです。
パン作りは、誰かのために、そして自分のために
「美味しい！」
を届けられる素敵な手仕事。
そのやり方に、正解も不正解もありません。
あるのは、あなたに合った方法だけです。
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パン作りには、あなたにしか作れない味があります。
こねても、こねなくても、その先にあるのは
“あなたらしさ”
です。
