今日は、パン教室をすでにやっている方、あるいはこれから開業を目指している方向けのお話になります。
突然ですが、みなさん!
夜な夜なネットで検索、していませんか?(笑)
「パンレシピ 商用利用可」
「教室メニュー ネタ切れ」
「人気パン レシピ 無料」
…なんてキーワードで。
私も初期の頃、レシピがまだ少なかった時は必死で探していました。
生徒さんに飽きられたくない一心で、必死になって探していたんですよね。
「新しいメニュー出さなきゃ!」って(><)
でも今日は、あえて言わせてください。
生徒さんが本当に求めているのは、新しいレシピだけではありません。
今日は、私が過去に体験したある「事件(?)」を通して、レシピ以上に大切な「教室の空気感」についてお話ししようと思います。
資格を取って、商用利用OKのレシピをたくさん集めて
「これで安心!」
と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
ラインで直接お問い合わせはこちらから
毎朝メールより音声配信をしています。
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【パン教室開業】「商用利用可のレシピ」ばかり探していませんか?生徒さんが本当に求めている「意外な正解」
玄関を開けた瞬間から「マシンガントーク」が止まらない!(笑)
これは私がまだプロ養成講座ではなく、一般の主婦の方向けのレッスンをしていた頃のお話です。
月に1回、パン作りのために集まるクラスがあったんですが、その生徒さんたちが教室に入ってくるとどうなると思いますか?
「まずは手を洗って、エプロンをつけて、静かに着席…」
なんてことは、まずありません(笑)。
ピンポーン!とチャイムが鳴って、ドアを開けた瞬間からです。
「元気ー!?」「◯◯さん、この間どうだった?」
もう、そこからおしゃべりが止まらないんです。
玄関から教室へ向かう廊下を歩いている時も、
荷物を置いてコートを脱いでいる時も、
エプロン紐を結んでいる時も、
ずーーーーっと喋ってる!(笑)
もうね、マシンガントーク全開なんです。
久しぶりに会う仲間同士だから、近況報告が止まらないんですよね。
「あそこのお店行った?」とか「あのドラマ見た?」とか。
ようやくテーブルについても、まだ話してる。
私もつられて一緒になって「えー!そうなの!?」なんて盛り上がっちゃって。
気がつくと、パン作りが全然始まらないまま時間が過ぎている…なんてことが本当によくありました(笑)。
私がしびれを切らして、
「ほらほら、そろそろ始めないとパン(の発酵)が待ってくれないよー!」
なんて止めに入るくらい。
思い出すとちょっと笑えてくるんですが、本当に賑やかで、熱気あふれる楽しい時間でした。

「ところで今日、何作るんですか?」衝撃の一言が教えてくれたこと
でね、ここからが今日の本題です。
ある時、そんなふうに散々盛り上がって、ようやく「さあやろうか」となった時に、生徒さんの一人がポツリと言ったんです。
「先生、ところで今日のパンって何やるんでしたっけ?」
……。
ええええーーーーっ!?(笑)
私、心の中でひっくり返りそうになりました。
「今日何作るか知らずに来たの!?」って。
これ、すごくないですか?
つまり、彼女たちにとって「どんなパンを作るのか(レシピ)」は、二の次だったんです。
一番の楽しみは、月に一度ここに集まって、先生や仲間と話して、笑って、リフレッシュすること。
パン作りは、そのための「素敵な口実」に過ぎなかったんだな、と気づかされました。

もし彼女たちが純粋に「パンの作り方(情報)」だけを知りたかったら、どうでしょう?
本屋さんに行けば、一流シェフのレシピ本が1000円ちょっとで買えます。
今ならYouTubeを見れば、動画付きの詳しいレシピが無料でいくらでも出てきますよね。
それなのに、なぜ安くないレッスン料を払って、わざわざ私の教室に来てくれるのか?
それは、「レシピ」が欲しいからではなく、「ここに来ると元気になれるから」だったんです。
レシピはただの「口実」。生徒さんが求めているのは「居場所」という価値

このエピソードが物語っているのは、生徒さんが求めているのは
教室の空気感であり、
あなたという先生がいる空間そのもの
だということです。
レシピは、あなたと生徒さんを繋ぐコミュニケーションツールに過ぎません。
だから、「すごいレシピがないと人が来ない」なんて思わないでほしいんです。
あなたが笑顔で迎え入れて、
「ここに来るとホッとするな」
「明日からまた頑張ろうって思えるな」
そう感じてもらえる心地よい空間を作ること。

それこそが、ネット検索では絶対に手に入らない、あなただけの最大の価値になります。
私の教室では、パン生地を捏ねている間も口が動きっぱなしでした。
「手も動かしてー!」なんて注意することもありましたが(笑)、
その賑やかさが、生徒さんにとっての「居場所」だったんだと思います。
小手先のレシピ集めはもう終わりにして、「空気感を作る」ということに意識を向けてみませんか?
今はAIの時代だからこそ、余計にこのリアルな体温が求められている気がします。
「あなたに会いたい」と言われる教室を作ろう

私は今、プロとして教室を開きたい方のための講座をやっていますが、そこでも大切にお伝えしているのが「ブランド作り」です。
レシピを教えるだけの先生ではなく、「あなたに会いたい」と思われる先生になること。
これは教室に限らず、これからお店を持ちたいと思っている方にも言えることです。
あそこの店主さんが焼くパンだから食べたい
そう思ってもらえるような、人としての魅力や哲学が、これからの時代は最強の集客になります。
「おしゃべりが止まらない教室」、素敵じゃないですか?(笑)
そんな温かい場所を一緒に作りたいという方は、ぜひ私の講座を覗いてみてください。
技術だけじゃなく、長く愛される教室を作るための
「マインド」や「場づくり」についてもお伝えしています。
レシピ探しに疲れたら、一度深呼吸して。
目の前の生徒さんと、今日どんなお話をしようかな?と考えてみてくださいね。

この配信では、自家製酵母パン作りのこと、発酵のある暮らし、そして昔ながらの自然な生き方などについてお話ししています。
今日のお話が、少しでも皆さんのパン作りや教室運営のヒントになれば嬉しいです。



