高校時代、朝7時のパン屋さんで友達と食べたバナナボード。
昔の思い出を、丸いパン生地とクリームチーズ入りのバナナクリームで作りました。
四角い形から変えた理由と、オンラインレッスンで紹介するまでの過程を綴ります。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
ラインで直接お問い合わせはこちらから
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
思い出のバナナボードを丸いパンにした理由

「バナナボード」という名前なのに、私が作ったパンは丸い形です。
先日、プロ講座の卒業生向けオンラインレッスンで、
このパンを「今月のパン」として紹介しました。
名前も、作りたいと思ったきっかけも、高校生のころに食べたバナナボードから来ています。
何度か試作するうちに、私が作りたいパンに合う形は丸い形だな!と思いこんなパンになりました。
朝7時のパン屋さんにあったバナナボード
幼なじみと歩いた朝

高校生のころ、幼なじみの友達が新聞配達をしていました。
私は配達の後半の道を、一緒に歩いたり、軽く走ったりしていた時期がありました。
新聞配達を手伝っていたのではなく、朝早く起きて友達について行くのが楽しかったんです。
配達が終わるのは、朝7時前後でした。
友達と分かれる道のところに、朝7時から開くパン屋さんがあったんですね。
その時間には、焼きたてのパンが少しずつ並んでいて、とってもいい匂いがしていました。
友達はよく「どのパンがいい?」と聞いて、おごってくれていました♪
私が何度も選んだのが、バナナボードです。
(友人も気に入ってた!)
焼きたてのパンにのった温かいバナナがとてもおいしいと思いました。
友達と過ごした朝を思い出すと、今でもあのパンが浮かびます。
覚えている味を、今の自分のパンへ
当時のバナナボードは、四角く平たい形でした。
生地はおそらくデニッシュだったと思います。
クリームはカスタードだったように思います。
大きめのバナナが上にのっていたことと、
焼きたてを食べておいしかったことは覚えています ^ ^
いつか自分でも作ってみたいと思い、数年前から時々試作してきました。
四角い形で作ろうとしていた
パン生地で作りたかった

最初は「ボード」という名前に合わせて、四角く平たい形を考えていました。
でも、思うような形になりませんでした。
当時食べたものは、おそらくデニッシュ生地です。
私は今回、デニッシュではなくパン生地で作りたいと思っていました。
そのパン生地を四角く仕上げようとすると、私が「これだ」と思える形にならなかったんです。
試作をしては、いったん保留にする。
バナナボードを作りたい気持ちは、ずっと残っていました。
丸くして、カップに入れた

今回は四角い形から離れ、丸く成形してカップに入れることにしました。
焼いてみると、周りの生地がクリームを少し包み込むような形になりました。
私には、パン生地とクリームに一体感が出たように感じられたんです。
見た目も可愛く仕上がったと思います。
「ボード」という名前はそのままですが、今の私が作りたいバナナボードの形が見えてきました。
クリームも、今おいしいと思うものに

当時のパンは、カスタードクリームだったように思います。
今回、私が選んだのは、クリームチーズを合わせたオリジナルのバナナクリームです。
作ってみると、こちらのほうがパン生地になじみ、上にのせるバナナにも合うと私は感じました。
バナナは小さく丸く切ってのせています。
高校時代に食べたパンとは、形も見た目も違いますが
バナナとクリームのパンを食べた当時の思い出が、作り始めたきっかけです。
思い出の味を出発点にして、今の自分がおいしいと思うパンを作る。
それが、私のバナナボードになりました。
オンラインレッスンで紹介して

先日のサロンオンラインレッスンでは、このバナナボードを皆さんに紹介しました。
レッスンの時間内に、一緒に作ってレッスン後にそれぞれに焼いて、
Facebookグループで報告を共有していただく予定です。
どんなパンが焼き上がるのか、それぞれ違うのでそこがまた楽しいところです。
一つのパンを長く作りたいと思い続けて、時々試作してきました。
四角い形から丸い形へ変え、クリームも今の自分が選んだものにしました。
あの朝に食べたパンが、ようやく私のパンとして形になったことを嬉しく思っています。





