バナナ酵母 – バナナで作る自家製酵母ってどんなの?あまーい香り気分に♪

天然酵母パン 作り方−ポイント、実験、裏話など

季節のフルーツで酵母作りをしたいです!

そう言って教室にいらっしゃる方はとても多いです ^ ^

 

旬の果物で作るのはもちろん最高なのですが、

季節によっては旬の果物が出回っていない時期もあります。

そんな時に作りたいのが

バナナ酵母

今回はバナナを使ったパン種をご紹介したいと思います。

 

 

**************


天然酵母ぱん蔵の  椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。

現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。

 

ラインで直接お問い合わせはこちらから

 

バナナ酵母 – バナナで作ってみよう!特徴とポイントを天然酵母パン講師が解説します

このお話を動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

 

バナナで酵母が作れるの?

バナナ、好きですか?

子供はほぼみんな好き!

バナナが苦手な方もバナナパンは人気があります ^ ^

 

甘くてねっとりしたバナナ。

「酵母が作れますか?」

と聞かれることがあります。

 

はい、もちろん!

 

バナナは暑い気候のところで作られるイメージですよね。

日本ではほぼ輸入ものです。

スーパーでは1年中売っていて、いろいろなバナナがあります。

 

 

そう、果物の中でも手に入りやすいものの1つです。

季節に関係なく作れるフルーツの代表と言ってもいいでしょう。

 

今回は、今までそういえば(!)ブログ上で扱っていなかった

バナナ酵母

についてお話していきたいと思います。

 

 

バナナ酵母ってどんなの?

バナナで酵母液を作るってどんなことを想像しますか?

私は、ねっとりしてるので

「液もネバッとしていたらやだなあ・・・」

とずっと思っていました ^ ^;

 

「傷んでいてもよくわからないんじゃないかな(汗)」

とか。

そんなことを思っていて、実はなかなか作る気になれなかったんです。

でも【いいパンができるよ】ということは聞いていたので

いつかは・・・と思っていながら

二の足を踏んでいた、状態でした。

 

そして、ある時に思い切って作ってみたら

全然そんなことはなくてとってもいい酵母だったんです!

 

香りよし

膨らみよし

美味しい♡

 

いいことだらけでした。

ねっとりした液体じゃなかった笑

 

 

バナナ酵母実験〜2つの作り方と特徴

さて、そんなバナナ酵母ですが、

いざ作るときに疑問が湧いてきました。

 

私は普段「素材は丸ごと使ってね」

と言っています。(無農薬やオーガニックをおすすめしています)

バナナも当然・・・と思っていましたが、あることが気になっていました。

 

それは

皮の変色(黒くなる)

ということです。

熟成が進んでくると黒い斑点が出て来ますよね。

そしてもっとおいておくと皮の部分が黒くなってくる。

酵母を起こしていく段階で、どうなっていくのか?

それも不安要素でした。

 

そこで、皮ありバージョンと皮なしバージョンで作ってみました。

 

バナナ酵母の作り方

1 有機バナナ(ここ大事)をザクザク切って瓶に入れます。

2 かぶるくらいの水(お湯)を入れて置いておきます。

3 4〜5日経ってシュワっとしてきました。

4 オリができて完成。

*スターターがあればもっと早くできます。気温、季節などの環境によって出来具合や完成までの時間が変わります。

 

これを皮あり、皮なしで同じようにやってみました。

すると、液の状態が全然違う!!

 

バナナ酵母の特徴(液体、発酵種、パン)

皮あり(画像右)は濁って香りもイマイチ。

皮なし(画像左)はフルーティな香りで色もきれいです。

 

では今度は発酵種の様子です。

これはどちらも同じくらいに順調に作ることができました。

種の色が微妙に違います。

やっぱり皮ありの方が酵母液が濁っていたのでその影響で

色がやや黒っぽくなっていますがほぼ変わらない感じです。

 

次にパンを焼いてみました。

こちらはどちらもわからないくらい美味しく焼けました。

 

ということは・・・

 

◎液体について

どちらもよくできる

香りが違う(皮あり→イマイチな香り 皮なし→香り良い)

色が違う(皮あり→黒ずんでいる 皮あり→きれいな薄黄色)

 

◎発酵種について

どちらもよくできる

香りもほぼ同じ(だけど、皮なしの方が良い)

色もほぼ同じ(だけど、皮なしの方が白い)

 

◎パンにすると

どちらも美味しく焼ける

 

私の結論

どちらも同じくらい美味しいパンができるのであれば

【皮なし】の方が良い!!

 

ということになりました ^ ^

 

 

どんなパンが合うのか?

さて、私の見解では【皮なし】に軍杯が上がりましたので

どんなパンを作っていくか

について考えていきたいと思います。

 

香りが甘く、フルーティ。

発酵種を作ると香りは薄まってきますが、それでも

ほのかにパンに味わいを残します。

 

おすすめのパンはこの香りを生かしたい、と考えて

こちらをセレクトしました。

 

↑  ココナッツちぎりパン

ふんわり系とよく合います。

ココナッツとバナナのコラボレーションはバッチリ☆

 

 

↑  バナナチョコぱん

こちらもふんわり系。

中にバナナとチョコが入っているテッパンの組み合わせです。

 

 

↑  フルーツブレッド

フワッと甘い香りを活かして

他のフルーツとの組み合わせも最高です。

 

 

↑  ハートパン

こちらは香りを生かす、というものではありませんが

やっぱりお菓子パンに合うなあ、と思っています。

ちょっと変わり種のいろいろな味を楽しめるパンにもいいかな。

 

 

いろいろ試してみてくださいね!

 

 

バナナ酵母 – バナナで作るポイントと特徴は?まとめ

バナナ酵母、いかがでしたでしょうか?

 

年間を通して作れるフルーツ。

旬なものを使うといいよ!と普段は言っていますが、

やっぱりいつでも作れるって魅力的ですよね ^ ^

 

しかもとっても発酵力のあるいいパン種になります。

香りもいいし、美味しいし、最高ですね。

ぜひ作ってみてほしい素材です。

 

これからもいろいろな酵母作りのコツ、パン作りのポイントやお役立ち情報を

お伝えしていきますね♪

 

・・・・・・・・・

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