教室やお店を大きくしたい。
好きなことを、副業として少しずつ続けたい。
仕事に求めるものは、人によって違います。
私が開催している
「自分サイズの教室&店舗作り方講座」
の最終回で、受講生さんとお話ししながら、そのことをあらためて考えました。
仕事を通して、自分はどんな毎日を過ごしたいのか。
売り上げや集客を考えるときにも、その先にある暮らしを、
一緒に思い描いておきたいと思っています。

天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室を2009年より始めました。
現在は仕事で使いたい方、深く極めたい方向けのプロ向け講座をやっています。
ラインで直接お問い合わせはこちらから
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
自分サイズの仕事の見つけ方|売り上げの先にある、叶えたい暮らし

教室やお店の育て方は、一つではない
開業の相談から始まった講座
この講座は、2022年に始まりました。
それまでは、自家製酵母パンを仕事にしたい方に向けて、パンのプロフェッショナル講座を行っていました。
続けるうちに、
「開業するにはどうすればいいですか」
「自分の事業を、もっとよく回していきたいです」
というご相談が増えてきたんです。
私自身がどうやって仕事を続けてきたのか、その経験をお伝えする場を作りたい。
そんな思いから、開業や事業の見直しについて学ぶ講座が始まりました。
4月から6ヶ月間学ぶコースで、【これから始める方】も、すでに【仕事をしていてもっと成長させたい方】も参加されています。
今回の最終回は、普段のオンライン開催とは少し違いました。
「対面で集まりたい」という声から東京の教室に集まっていただき
来られない方にはオンラインで参加していただきました。

成長させたい人にも、長く続けたい人にも
始めた頃は、本格的に事業を育て、しっかり収益を得たい方に向けた内容が中心でした。
もちろん、そういう方をサポートしたい気持ちは、今も変わりません。
一方で、学びながら自分の望む方向が見えてくる方もいます。
今の仕事を続けながら、副業としてパンや発酵に関わりたい。
好きなことを誰かに伝え、ライフワークとして人生を豊かにしていきたい。
そういう方にも、仲間と学びながら活動を続けていただきたいと思うようになりました。
事業を成長させる方向と、
副業・ライフワークとして続ける方向。
この二つを大切にできるよう、講座の体制を変えていこうと考えています。
「自分サイズ」という名前を、私自身がもう一度考えているような感覚です。
「執着があるからできたんでしょ」と言われて

森のアトリエで交わした会話
そんなとき、先日の演劇仲間との会話が思い浮かびました。
長くお付き合いしている仲間が、東京から5名、山梨のビール酵母のパンの講座に来てくださったんです。
森のアトリエを見ていただきながら、暮らしの話になりました。
「こういう暮らしをしてみたいけれど、今の東京の暮らしにも執着があるから、なかなか離れられないよね」
その執着を手放さないと難しいかもしれない、という話を、私もそうだなと思って聞いていました。
すると、演出家の方がこうおっしゃったんです。
「いや、逆でしょ。執着があるから、
こういう森の中にアトリエを建てることができたんでしょ」
ああ、逆か! と思いました。
10年以上、思い続けていた土地

実は私は、この土地を10年以上、「やっぱりここだな」と思い続けていました。
こういう場所で暮らしたい。
こういう場所を作りたい。
私にも、手放さなかった思いがあったんですね。
執着と聞くと、手放した方がいいもののように感じることがあります。
でも、今の暮らしを大切にする気持ちも、まだ実現していない暮らしを形にしたい気持ちも、何かを大事に思うところから生まれています。
同じ言葉でも、こんなに見え方が変わるんだなと心に残りました。
売り上げの先で、何を叶えたいのか
高校生の「お金を稼ぎたい」という言葉

以前、商品開発に関わらせていただいた高校の生徒さんが、地元のFMラジオのパーソナリティをされていました。
その番組に出演するための打ち合わせで、将来の話を聞いたことがあります。
そのとき、男の子が
「お金を稼ぎたいんです」
と話してくれました。
高校生のうちから、しっかり考えているんだなと感じました。
同時に、そのお金で何をしたいのか、もう少し聞いてみたいと思ったんです。
その場では時間がなく、そこまでお話しできませんでした。
そのことも心に残っていて、開業講座の受講生さんには、お金の先にある話をお伝えしました。
数字と一緒に、望む毎日を思い描く
仕事ですから、赤字にせず、きちんと収益を得ることは大切です。
生活を支えるためにも、活動を続けるためにも、お金は必要ですね。
ただ、売り上げや集客の数字だけを追いかけたり、SNSを更新することが一番の目的になったりすると、苦しくなることがあると感じています。
そのお金で、自分は何を叶えたいのか。
どんな毎日を過ごしたいのか。
そこまで考えておくことが、続ける力になると思うんです。
私のところには、はっきりした収益目標を持って来られる方もいます。
その目標も大切にしながら、叶えたい暮らしと結びつけて考えていただきたいと思っています。
自分の「こうしたい」から、仕事の形を考える

大きな夢でも、小さな願いでも
自分の好きなことを伝えられる場所を持ちたい。
家族との時間を大切にしながら働きたい。
好きな土地で暮らし、会いたい人に会いに行ける時間を持ちたい。
叶えたいことは、人それぞれです。
「月に一度、好きなパンを囲んで、誰かと楽しい時間を過ごしたい」
そんな願いも、その人にとっては大事なことですね。
必要な収入と、使いたい時間を考える
望む暮らしが見えてきたら、そのために
どのくらいの収入が必要なのか
どのくらいの時間を仕事に使いたいのか
を考えてみる。
そこから、自分に合う教室やお店の形が、少しずつ見えてくるのではないかと思います。
周りと同じ規模にしなくてもいいし、大きく育てたい気持ちを遠慮する必要もありません。
思うようにいかないときに、
「それでも私はこれをやりたい」
と戻れる思いがあることは、支えになります。

皆さんには、ずっと心に持っている「いつか、こんなふうに暮らしたい」はありますか。
その思いを大切にしながら、今できることを考えてみる。
仕事の形を考えるときにも、そんな時間を持っていただけたらうれしいです。





