焼きあがったパンの表面にバターなどの油脂を塗ることがあります。
何でぬるんだろう？
と疑問に思われたことはありませんか？
どんなパンに塗るかというと、焼きあがったばかりの食パンに塗ることが多いかもしれませんね。
熱々の食パンにバターが溶けてパリパリッと音がしてたまらない美味しそうな音を
たてると食欲がそそられます。
焼き上がり食パンの表面にバターは必須？？
今日はそんなお話をしてみたいと思います。
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天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、酵母生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨でホシノ天然酵母と自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室をやっています。
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なんで焼成食後のパンの表面にバター（油脂）を塗るの？効果は？
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焼き上がった食パンがパチパチいう感動
なぜこんなお話をしようと思ったかというと、パンを習っていたときの疑問だったからです。
私が初めて「食パン」というものを習った時、ふんわりと焼き上がったその姿に感動しました。
食パンって焼けるんだー！！と（笑）
パン作りをしていて
「食パンが焼けるようになったら一人前って気がします」
「食パンって一番技術が必要そうですね」
と言う生徒さんもけっこういらっしゃいますね。
ぱん蔵のレッスンでも以前「食パン研究レッスン」をやりましたが人気の講座でした。
ご自分のおうちにある食パン型を持ってきてただいて
その型に合った配合を計算してお伝えていくというレッスンです。
それほど憧れの存在の「食パン」。
話を戻しますが、初めての習った時にさらに感動したのが、その焼いた直後にバターを塗り
パチパチっと音を立てていたこと。
このパチパチと言う音は「天使のささやき」とか言われます。
オーブンから出して温度差で外皮（クラスト）が縮む時にこんな音が出るということです。
ハード系のパンによくみられる現象で、外皮が厚いので中の圧力に押し上げられて
割れていきます。
柔らかい菓子パンなどはこんな現象はおきません。
そんな「ささやき」に感動して、その食パンにバターを塗っていい香りが漂い、
満足そうな先生の顔が印象的でした ^ ^
その時は、バターを塗るもんなんだ♪と、ウキウキで思っていたものです。
でも何回もその様子をみていて後で「なんでいつもバターを塗るんだろう？」と
ぼんやりと疑問に思っていたのでした。
バターを塗る２つの効果
さて、じゃあなせぜ焼きたてのパンにバターを塗るのでしょうか？
ズバリ言うと、塗らなくてもいいんですが(笑)
バター（油脂）を塗ることには意味があります。
表面につやを出す
表面につやを出す方法はみなさんが良く知っている方法は
卵を塗る（塗り卵）
だと思います。バターロールはその代表ですね。
卵を塗ると確かにきれいにつやが出ます。この場合は焼く前に塗ります。
卵を塗る場合は、つやも出ますが焦げ目もつきます。
特に食パンなどの長時間焼いていくパンは、パンに塗った卵のタンパク質が
焦げてきてしまうのです。
つまり長時間焼くパンや高温で焼いていくパンの場合は後でバター（油脂）を塗ります。
食パンは長時間焼き、あんまり黒っぽく焦げ目をつけたくないタイプのパンですので
まずは何も付けないでそのまま焼いて、焼いた後に
バター（油脂）を塗っていくというわけです。
私はどちらかというと素焼きっぽい見た目が好きなので塗らない場合が多いですが
確かに塗るとつやが出て美味しそうに見えますね。
これはもう、その方のお好みで塗るか、塗らないか、選んでいただいていいかと思います。
塗る素材で香りと味を楽しむ
塗るものはバターだったり、ショートニングだったりそれは作る方の好みで決めていただいたらいいと思います。
ただ、バターの場合は有塩だと塩味がつき、ショートニングは無塩なのでその辺を頭に入れて
使い分けてもらうと良いですね。
それに香りが全然違って来るので、風味づけということも考えればバターだし、
バターの香りが邪魔になると思う場合はショートニングがいいでしょう。
余談ですが、照りと香り付けということを考えるならば、
ちょっと甘く仕上げたい時はメープルシロップやジャムを塗る場合もあります。
これも表面につやが出ますが、甘みもありますので菓子パンに合います。
ちょっとベタベタ感が残りますので、そこをわかって使っていただくといいです。
おすすめの使い方はケーキです。
天然酵母で焼いたケーキに酸味のある柑橘ジャムや梅ジャムを塗ると
甘い土台にさっぱりとした口当たりでなんとも言えない美味しさがあります。
ケーキの他にはマフィンなどの甘い菓子パン系が合います。
ぜひお試しください。
なんで焼いた直後のパンにバターを塗るの？効果は？天然酵母パン講師が解説します まとめ
今日は焼きたてのパンになんでバターを塗るの？
というお話をしてみました。
１．表面につやを出す
２．塗る素材で香りと味を楽しむ
ということがありました。
ツヤを出す方法はいくつかありますが、長い時間焼くパンや高温で焼くパンは
素焼きで焼いて、焼いた後に油脂を塗っていく、ということになります。
しかし絶対塗らなくてはいけない、ということはなくて
塗っても塗らなくてもいいのですが、仕上げをちょっと工夫することで見た目と
味のバリエーションを楽しむことが出来ます。
私は素焼きのままが好きなので食パンは基本的には何も塗らないです。
パン作りを習っていてぼんやりと
「これってどういうことなんだろう？」と疑問に思うことがあります。
でもそんなにその場で重要なことじゃなければ、そのままになってしまうことってありますよね。
私の場合がそうでした。
そして、後で時折「あれってどうだったんだろう？」なんて思い出すのです。
大したことないけどずっと引っかかっている
というようなことってあります。
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