パン作りにおいて避けて通れないのは
「生地をさわる」ことではないでしょうか。
こねる時も、分割する時も、成形する時も・・・
常に生地に触り続けますよね。
その時にベタベタと手にくっつくほどやりにくいことはありません。
教室でも、あの人はくっついていないのに、あの人はベタベタしている(!)
と人によって生地のくっつき方が違うことがあります。
なんで??
今日はそういった「生地の扱い」についてお話をしてみたいと思います。
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天然酵母ぱん蔵の 椿留美子です。
お山での田舎暮らしを実践、発酵生活をしています。
そんな暮らしを踏まえながら、東京と山梨で自家製酵母を使って、
発酵器を使わない、ほったらかしの「ゆるパン」教室をやっています。
パン生地 ベタベタ – 生地がベタベタと手にくっついてしまう、初心者と経験者の違いって?
なんで先生は生地がくっつかないんですか?
これは初心者の方によく聞かれることの一つです。
柔らかめの生地は手にくっつきやすく、丸めるのにもひと苦労の時があります。
気温が高いから?
湿気があるから?
もちろん、そういった理由はあります。
しかし、あれあれ、
先生が生地を触ると手にくっつかない!!
えー、なんで???
そんな経験はありませんか?(笑)
実はレッスンではよくある光景です。
こんな状態がパンを作るたびに起こると嫌になってしまいますよね。
自己流でやっている方は特に諦めてしまいがちです。
やっぱり私はパン作りには向いていないんだ・・・と。
いえいえ、そんなことはありません。
ちょっとしたコツと、慣れでうまくいくようになるんですよ。
レッスンでも初心者の方はうまくいかずに焦ってしまうことがあります。
同じ生地で同じように丸めているのに、生地の様子が全然違う・・・
経験値が違うから、そう言ってしまえばそれまでなんですが
これには理由があります。
今日はそのことについてお話していきます。
生地との接触時間
こんな表現をするとなんだか難しそうですが、つまりは
さわりすぎない
ということなんです。
よく最初に丸め方を説明するために見本でどうやってやるかを見ていただくのですが、
いざ自分でやる時になると、生地がくっついてうまくいかない・・・
うまくいかないので、あせる、力む、よけいにベタベタしてくる・・・
という悪循環になってしまいます。
お子さんが泥団子を丸める感覚、といいますか^^;
「先生がやるとくっつかない、なんでー??」
となるわけです。
「私は手が温かいから」
「今日は湿気が多いから」
ということももちろん理由の一つにはなりますが、手が温かい方でも経験のある方はうまく生地を扱えます。
その原因は生地との接触時間にあります。
つまり、手のひらや指を素早く使ってなるべく生地を触る時間を短くする。
生地を丸める時でいうと、手のひらでうまく生地を転がして(泳がすような?)一箇所で触る時間を短くするのです。
ちから加減も大切
あとは生地を強く触らない、ということです。
お子さんがやってみたい!といってお母さんと一緒に丸めてみることがあります。
柔らかい生地だと、ほぼ100%手にくっついてどうしようもない事態になります ^^;
お子さんは泥団子のような感覚なので、生地をギュッと触ってしまうんですね。
一次発酵後の生地は、手にベタベタとくっついてしまったり、うまくいかなくて
何回もやり直した生地は、生地自体がいたんでしまっておいしくなくなってしまいますので注意してください。
でもご家庭で作る時、お子さんが「やってみたい」といったらぜひ触らせてあげてくださいね。
生地の感触を味わうのも楽しいものです。
その生地は、美味しさは諦めて、あとの生地でママの腕をふるってください!(笑)
めん棒で伸ばすとき
めん棒で生地を伸ばしていくときも同じことが言えます。
わりとくっつきにくい「ガス抜きめん棒」という突起のあるブツブツのめん棒を
使うのですが、伸ばしていると
生地がくっついて離れないー!!(><)
ということが起こることがあります。
これもちから加減なんですね。
力が入りすぎていて、しかもゆっくりだとそれこそ生地との接触時間が濃密になってしまって(!)
もう離れない♡状態になってしまいます。
初心者の方にみられる傾向としてはめん棒を上から抑えて強めの力で生地を押していく、
という傾向があるようにも思われます。
自分はめん棒にくっつきやすい、なんで〜?と思われた方はご参考にしてみてください。
生地を扱うときの注意点
本来は扱いやすい生地であっても、力の入れ具合でくっついてしまうことがあります。
その時には優しく、素早く、ということが大切になってきます。
パンを作り始めた時はよく手にくっついていたけど、いつの間にかくっつかなくなっていました!!
そういう生徒さんは多いです。
「なんで自分はこうなってしまうんだろう」
と思わないで、慣れていけば大丈夫、自然に手が覚えていってくれるものです。
パンを作り始めたばかりの頃より、だんだんと美味しいパンになってきた、上達してきた!
という理由はそこにもあるのです。
生地を触りすぎると生地がいたんで美味しくなくなってしまう。
艶やかな生地だったのに、成形していると表面がボコボコになってしまった・・・という経験があるかもしれません。
それはそういうことなんですね。
パン生地 ベタベタ – 生地がベタベタと手にくっついてしまう、初心者と経験者の違いって? まとめ
いかがでしたでしょうか。
今日は生地の扱い方について初心者と経験者は何が違うのか?
というテーマについてお話しました。
「天然酵母の生地だから、手作りだから全部美味しい」
ということはなくて生地の扱い方や成形、
全ての工程において美味しさが変わってきます。
経験を積んで慣れてくると手が覚えてきてくれます。
すぐにどうとはいかないかもしれませんが、ぜひご参考になさってみてください。
なぜこのお話をしようと思ったか、これは私がパン教室を始めてから
ずっと変わらぬ生徒さんの「お悩み事」だったからです。
何かを始めようと思ったら必ず最初は初心者です。
初体験ということになります。
大人になるとその初体験がだんだん減ってくるかもしれませんが、
貴重なものになってきますよね。
最初はできなくてもひとつひとつクリアしていくと
その分喜びもひとしおです。
上手に焼き上がったパンを見て感動し、喜ぶ姿を何度も拝見してきました。
私もとっても嬉しい。
そんな経験を味わっていただくのも私の醍醐味なのです。
一緒にそんな体験をしてみたい方、お越しください、
お待ちしています ^ ^
めん棒を扱うときのお話はこちらの動画でもお話していますのでご参考にどうぞ。
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