今年もビール酵母のパンのレッスンを行います。
ビール酵母って?
と思われる方もいらっしゃると思います。
ビールも発酵食品です。シュワシュワと泡立っているのは本来は自然の発泡なんです。
ビールの元であるモルト(麦芽)を原料に発酵させていくのです。
ですので、そのビールでパンを作ることってできそうでしょ?^^
しかし、一般に売られているビールではパンはできませんヨ。その辺はご注意ください。
え、なんで??
と思われた方はこちらをご覧ください。今日はその辺の話は割愛させてもらうので
こちらの記事を読んで、ほーなるほどー、と思ってくださいね(笑)
「手作りビールのよさ」についても書いています。
ビール酵母はビールを作った後の副産物です。
ビールを作っていなかったらこの酵母にもめぐり合わなかったし、この酵母のパンも作ることはなかったでしょう。
なんで作り始めたの?っていうことを今日はお話しようかなと思います。
手作りビールに挑戦、自宅でできる自家製ビールを作り始めたわけ
ビールって作れるの?
そもそも「ビールが作れるの?」ということに驚かれます。
私もそう思っていました。
よく、梅酒を作ったりと果実酒は私も作っていましたし、周りでも作っている人は多いです。
あとはここは山梨なので「ワイン」の醸造元はたくさんあります。
まあ家庭で作る人はあまりいませんが、それでもブドウ王国、「ワインを作る」という方もちらほら聞きます。
あとは甘酒・・・かなあ。
家庭で作れるというイメージのものはそんなものですね。
でも、調べると家庭でできる手作りビールのキットってたくさん販売されているんですよ!
これには驚きました。結構みなさん作ってるんですね(@@)
私も、そのキットを利用して作っているんです。
手作りビールとの出会い
「ビールが手作りできる」ということを知ったのは10年くらい前です。
山梨に移住してきて、そこで出会ったお友達に、あるおうちに連れて行ってもらったんです。
そこは長野の山の方でやっぱり移住してきたご夫婦のお家でした。
山を切り開いて自分たちでお家を建てて住んでいる方です。
一番びっくりしたのは、ガス、電気、水道も通していない!!
そう、ライフラインと言われるものが通っていないんです。
ではどうしていたのか?
薪でご飯を作り、火をおこし、電気はランプを使っていました。
水は美味しい山の水、御嶽山から汲んでくるということでした。
とても慎ましい暮らしぶりを見て、本当に素敵だなあと思いました。
公共のライフラインがなくてもこんな暮らしもできるんだ、と驚きました。
「電気がなくて不便そう」なんて全然思いませんでしたよ。
むしろそういう生活を楽しんでいて豊かだなあと思いました。
「暮らす」ということの原点を見た気がしたんです。
そしてそこで食べた料理の美味しかったこと。
そのメニューはいまだにぱん蔵のお家でも登場しますし、教室のランチやレッスンでも
やったことがあります。それほど美味しくて印象深かったんです。
その時に一緒にいただいたのが「手作りビール」です。(やっと登場しました)
え、これは!!!
というほど美味しくて衝撃を受けました。
しかもその時2種類のビールを出してくれたんです。
そんな、手作りで種類まで違うの?!
なんということだ、とまたまた感激しました。
手作りビールは味に深みがでる
手作りのビールは酵母が生きている
使う材料によって微妙に味が変わってくる
発酵の期間によって味に深みがでる
などなどいろいろなメリットを聞きました。
材料というのは「モルト」の違いです。
手作りビールキットを売っているところに原料となる「モルト」も持っているのですが
その種類も多いんです。迷うくらい(笑)
これはいろいろ試さないと好みは見つからないかも。
最初は説明文を読んだりレビューを参考にして選ぶといいと思います。
もう一つはお砂糖です。
使うお砂糖によって味に変化が出るということなんです。
白砂糖、黒砂糖、てんさい糖、きび糖などいろいろなお砂糖がありますが、
どれを使うかはお好み。
発酵の段階で甘みはなくなってしまうんですが、味に違いが出るということでした。
そして保管期間によって熟成度が変わってくるんです。
ビールを作る過程はパンとよく似ていて、一次発酵と二次発酵があります。
二次発酵後は10日〜2週間くらいで平均的に飲めるようになるということですが
うちでは1ヶ月はおきます。その方が熟成が進んで美味しいのです。
半年くらいが美味しいという人もいます。
これは好みですね。いろいろなパターンを作って楽しむのもいいですね。
デメリットとしては
瓶をすぐ洗わなくちゃいけない
ってことかなあ。酵母が瓶の底に溜まっているのですぐに洗わないと落ちにくくなるんです。
放っておくとカビの原因にもなります。
うちも作ろう!10年作り続けている理由は
そのころ(今もあまり変わりないですが)うちの酒量はすごくて、酒代も家計を圧迫(?)
していました。夫も私もよく飲むので^^;
それが、モルト1缶と酵母、砂糖があればビールケース1ケース半くらい作れるんですよ。
これはどう考えてもお財布に優しい^^
そして美味しい♡
作らない手はありません。難を言えば手間がかかるということくらいです。
(作ってから口に入るようになるまでに1ヶ月半〜2ヶ月かかります)
そんな美味しいものを安価で作れるなら手間は惜しみませんよ。
というか、作る過程も楽しいくらいです。
これはずっとパンを作っているからそう思うのかもしれませんが。
そうやってそこからぱん蔵の手作りビール生活が始まったのです。
もう10年くらいになるんですねー。
もちろんその間にも普通に市販されているビールも飲みます^^
味比べも楽しいのです。
*注意があります*
家庭で作るお酒は酒税法によってアルコールを1%以下におさえなくてはいけません。
作り方にはそのように書いてありますので、それにしたがって作ってくださいね。
そんなこんなで始まった手作りビール。
これまでいろいろな方にもご紹介してきました。
その作ったビールの副産物である酵母でパンを焼きます!!
このビール酵母レッスンは昨年から始めました。
募集してあっという間に満席になる人気の講座です。
ちょっと苦味があってライ麦のパンによく合います。
アルコールが苦手な方も大丈夫です。関係ありません。酵母ですから。焼きますから^^
手作りの良さが十分に味わえるビール作りと酵母パン。
暮らしに取り入れると楽しいですよ。
おすすめです *^^*